「落ち着け、落ち着け」 渋野日向子は池ポチャ連荘からイーグル奪取

長時間の中断を挟んでプレー(撮影/村上航)

◇米国女子◇HSBC女子世界選手権 2日目(3日)◇セントーサGC(シンガポール)◇6749yd(パー72)

そう言えば、そんなこともあったな…。渋野日向子は出だし10番(パー4)のボギーを振り返った。9時間前のティオフから3時間の中断を挟んだ長い一日を終え、「まずはホールアウトできて良かった」と息をついた。

2打目をバンカーに入れて、4オン1パットのボギースタート。13番(パー5)で獲り返したが、15番(パー3)のティショットの後で荒天による中断のサイレンが鳴った。再開後は10yd近くのロングパットを2打で納めた。

長い一日でした(撮影/村上航)

後半は苦しい展開に。2番(パー4)で2mにつけて1つ伸ばしたのも、つかの間。4番(パー3)で「当たりが薄いなと思った」とティショットが傾斜で右の池に落ちてボギー。「ちょっと引きずったまま打ってしまった」と、5番(パー5)も左へのミスでドライバーショットを池に入れた。

ホールアウトできて良かった(撮影/村上航)

「落ち着け、落ち着けと必死にやった」と4オン1パットでパーを拾い、気持ちを切り替えた。7番(パー3)でバーディを奪うと、8番(パー5)では「久々に芯を食ったような当たりができた」と5mにつけてイーグルを奪取。1イーグル3バーディ、2ボギーの「69」で終え、通算3アンダーで締めくくった。

34位で週末へ(撮影/村上航)

内容を振り返れば「ちょっと悔しい」。課題に挙げたパーオン率は初日の12/18から14/18(77%)に向上し、手応えを感じられるショットもあったが「なかなかスコアにつながっている感じはしない」とかみ合わない内容に悔しさをにじませた。「あしたも天候がどうなるか分からないけど、しっかり残り2日頑張りたいです」。34位から臨む週末に向けて、気持ちを切り替えた。(シンガポール・セントーサ島/谷口愛純)

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