県南看護専門学院が閉校 最後の卒業式、47年の歴史に幕

閉校式を終え、退場する卒業生

 栃木県県南高等看護専門学院(栃木市大塚町)で3日、卒業式と閉校式が行われた。県南地域の看護職員確保を目的に1976年に開校した同校は、約2400人の卒業生を輩出し、47年の歴史に幕を下ろした。

 式には福田富一(ふくだとみかず)知事も出席。都丸浩之(とまるひろゆき)院長が最後の卒業生18人に卒業証書を授与し、「皆さんの先輩は医療の最前線で活躍している。惜しまれつつ(同校は)役目を終えるが、卒業生の皆さんがここで学んだ技術や精神は生き続ける」と式辞を述べた。

 卒業生を代表し、荒川友良(あらかわゆら)さん(21)が「一つの学校がなくなる重さを実感している。ここで学んだことを誇りに、看護師として成長できるよう精進する」と惜別の言葉を述べた。

 少子化に加え、大学や専門学校などの増加で入学者が減っていた同校。式の終わりに福田知事が「47年間ありがとうございました」と閉校を宣言した。

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