岸田内閣の支持率は2ヶ月連続の上昇、自民党の支持率は低下 2月世論調査まとめ

2月中に行われ、有効回答数や回答を公開している報道機関9社、および選挙ドットコムの世論調査の結果をまとめ、比較しました。なお、各社の調査日や手法は異なるため、あくまでも参考値としてご覧ください。 

内閣支持率はやや上昇、不支持率は過半数を下回る

2月の調査では、岸田内閣の支持率は先月より微増する形となりました。全体としては約32.7%から、約33.4%になっています。5ヶ月連続の低下を経て、2ヶ月連続の上昇となりました。

個別の調査においては、1月の調査から支持率がもっとも上昇したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回1月27-29日の調査より4.0ポイント上昇の43.0%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはJNN(TBSテレビ)の調査で、前回1月7-8日の調査より1.9ポイント低下の35.5%になりました。

内閣不支持率は、対照的に1月の調査から低下を見せました。全体としては約50.7%から約49.4%になっています。昨年10月以来、久々に50%を割り込む結果となりました。

個別の調査においては、1月の調査からもっとも上昇したのはJNNの調査で、前回の調査より2.8ポイント上昇の62.2%になりました。反対に、もっとも低下したのは日本経済新聞・テレビ東京の調査で、前回より5.0ポイント低下の49.0%になりました。

自民党の支持率はやや低下、立憲民主党は変わらず

政党支持率はどうでしょうか。与党である自民党の支持率は、前回の調査からやや低下する形となりました。全体としては約34.3%から、約33.5%になっています。

個別の調査では、1月の調査からもっとも支持率が上昇したのは選挙ドットコムの調査で、前回1月14-15日の調査より2.3ポイント上昇の32.5%になりました。それ以外の調査ではすべて支持率が低下を見せており、もっとも低下した日本経済新聞・テレビ東京の調査では、3.0ポイント低下の39.0%となりました。

野党第一党である立憲民主党は、前回の調査とほぼ変わらない結果となりました。全体としては約7.64%から、約7.58%となっています。

個別の調査では、1月の調査からもっとも支持率が上昇したのは時事通信の調査で、前回1月13-16日の調査より1.3ポイント上昇の3.8%になりました。反対に、もっとも支持率が低下したのはANN(テレビ朝日)の調査で、前回1月21-22日の調査より1.3ポイント低下の8.5%になりました。

4月の統一地方選挙に向け、各地で掲示板の設置なども始まりました。食品をはじめとした物価上昇や少子化問題への対策など、内閣の課題は山積みですが、選挙を間近に控えた3月には、どのような動きが見られるでしょうか。

<参考>
JNN(TBSテレビ) 世論調査(2月4~5日実施、回答数1167)
NHK 世論調査(2月10~12日実施、回答数1229)
読売新聞・日本テレビ 世論調査(2月17~19日実施、回答数1044)
選挙ドットコム 世論調査(2月11~12日実施、回答数986)
時事通信 世論調査(2月10~13日実施、回答数1208)
朝日新聞 世論調査(2月18~19日実施、回答数1181)
毎日新聞・社会調査研究センター 世論調査(2月18~19日実施、回答数1026)
ANN(テレビ朝日) 世論調査(2月18~19日実施、回答数1011)
共同通信 世論調査(2月11~13日実施、回答数1061)
日本経済新聞・テレビ東京 世論調査(2月24~26日実施、回答数819)
(データ分析・執筆:若林良)

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