ザンダー・シャウフェレに“いいとこ取り”の新レッドパター

黒いダイヤモンドミル・フェース(提供:GolfWRX, PGATOUR.com)

「アーノルド・パーマー招待」が行われるベイヒルの練習グリーンに姿を現した際、ザンダー・シャウフェレは2020年に使い始めたなじみのあるオデッセイ オー・ワークス パター #7CH Redに戻そうと思案しているように見えた。

しかし、目を凝らしてみると完全に同じパターではないことが分かる。以前使っていたオデッセイの赤色のパターと、最近使っているオデッセイ トゥーロンXSプロトの銀色パターのハイブリッド設計であることが判明した。

シャウフェレは開幕2日前の会見でも「実のところ、(オデッセイが)両方とも僕のために作ってくれた」と明かした。「あの赤いパターは“匿名(モデル)”なんだ。新製品のようで、(フェース面に)ミーリングが入っているね。赤く塗装されていて、(以前使っていたパターとの違いは)近くでよく見る必要があるね。良い感じだよ。僕が持っているもう一本の赤いヤツの“兄貴”みたいな感じだね」

2020年から22年にかけて使用していた赤パターを気に入っていたものの、23年に入り、やや硬めの打感と精度向上を求め、XSプロトパターへ変更。かつての赤パターには打感のソフトなホワイト・ホットインサートが入っていたが、XSプロトはトゥーロンシリーズでおなじみのダイヤモンドミル・フェースとなっている。

以前使っていた2つのパターの好きな部分を詰め込んだ新しい相棒(提供:GolfWRX, PGATOUR.com)

新しい赤いパターには、シャウフェレがこれまで使用してきた2つのモデルの好きな性質が盛り込まれているという。

このオデッセイ トゥーロンデザイン ラスベガス レッドパターは、アドレスで以前の赤パターと寸分違わぬように見え、クラウンにも同じようにアライメント用の白いラインが入っている。ホワイト・ホットインサートの代わりの黒いダイヤモンドミル・フェースが唯一の違いとなっている。ソールには、黒い新型のカスタムソールプレートが、赤いネジで留められている。

グリーン面と視覚的に対になる赤い色味を好むことについて、GolfWRX.comは火曜にキャディのオースティン・カイザーとも話した。シャウフェレは、赤い方が自分のラインがよりはっきりと見えるという。また、インサートよりもミーリングの施されたフェースを好むので、まさに“いいとこ取り”のハイブリッド設計なのである。

赤いヘッドにアライメント用の白いライン(提供:GolfWRX, PGATOUR.com)

カイザーによると、この新しい赤パターが今週のクラブセッティングでスタメンの座を勝ち取ることになるとのこと。

最近はXSプロトパターにスーパーストローク ゼナジーツアー2.0グリップを装着していたが、新しい赤パターにも同じグリップを装着している。

この新しいパターはオデッセイのカスタムモデルである“ジミー・ドライノ”パターカバーが保護しており、カバーには「彼がグリーンに上がると、全てのパットは彼の方へ切れる」の一節が入っている。

シャウフェレは過去ベイヒルに2020年の一度だけ出場しており、24位タイに入っている。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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