【J1湘南】20歳の平岡大陽が先制ゴール 開幕から躍動3戦2発 「もっと質を改善しないと」

【川崎―湘南】後半、先制のシュートを決めた湘南の平岡(中央右)=等々力(立石 祐志写す)

◆湘南1-1川崎

 上位進出を目指して果敢にゴールに突き進む湘南には生きのいい若手がいる。先制点の20歳平岡は、「勝ち試合をこぼしたとも捉えられる。そこはちょっと反省点」。川崎相手の引き分けもよしとしなかった。

 スコアレスで迎えた後半19分、右からのクロスをエリア左でフリーになって呼び込んだ。教科書通りの巧みなボールタッチですかさずシュート体勢へ。「本当に夢中だった」。迷いなく振り抜いた右足で先制のネットを揺らした。

 大阪・履正社高から加入して3年目。湘南スタイルを体現するアグレッシブなプレスで中盤を所狭しと動き回る。昨季は13試合でノーゴールに終わったが、キャンプから得点力向上を掲げるチームで「迷って打たないで後悔することが多い」という意識に変化も生まれてきた。

 開幕から3戦2発と結果が伴い、「得点以外の攻撃の質はもっと改善していかないと」とさらなる成長に目を向ける。

 昨季8戦未勝利とスタートダッシュに失敗したチームはここまで3戦無敗。「負けないことをポジティブに捉える」ためにも次が大事になる。

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