サッカーで最も大きな罰則と言えるレッドカード。ファウルやイエローカードは戦略上利用することがあるが、退場を有効利用することはない。誰もが避けたいものの一つだ。
しかしながら、サッカー界にはそれを辞さずにプレーするギリギリの戦いを好む選手たちも。今回は『世界で最もレッドカードが多かった選手』を取り上げよう。
10位:ガリー・メデル
国籍:チリ
プレーしたクラブ:ボカ・ジュニオルス、セビージャ、インテルなど
レッドカード枚数:18枚
現在ボローニャでプレーしているメデル。チリ代表の中盤を長く支えたエネルギッシュなMFで、攻撃的でハードなプレー、そしてリーダーシップを備えるファイターであった。インテル時代は長友佑都と、ボローニャでは冨安健洋ともチームメイトだった。
9位:フェルナンド・アモレビエタ
国籍:ベネズエラ
プレーしたクラブ:アスレティック・ビルバオ、フラムなど
レッドカード枚数:19枚
ベネズエラ生まれでありながらも、両親の出身地がバスク地方であったため、アスレティック・ビルバオで長く活躍することができた名ディフェンダー。スペインのユース代表ではボヤン・クルキッチなどとともに戦い、その後ベネズエラを選んだ。
8位:マッテオ・コンティーニ
国籍:イタリア
プレーしたクラブ:ミラン、パルマ、ナポリなど
レッドカード枚数:20枚
ミランのユースで育ち、2004年からパルマでプレーしていたことで知られるイタリア人DF。評価の高いディフェンダーであったが、唯一とにかくカードが多いことが欠点だった。
7位:フェリペ・メロ
国籍:ブラジル
プレーしたクラブ:フィオレンティーナ、ユヴェントス、インテルなど
レッドカード枚数:20枚
「ピットブル(狂犬)」の愛称で知られたブラジル代表選手。激しいタックルと格闘技のようなファウルで知られ、2010年ワールドカップではアリエン・ロッベンを踏みつけ、西村主審からレッドカードを提示されている。
6位:ラファエル・マルケス
国籍:メキシコ
プレーしたクラブ:モナコ、バルセロナ、アトラスなど
レッドカード枚数:21枚
バルセロナで長く活躍したことで知られるメキシコ代表の名選手。ワールドカップ5大会でキャプテンを務めた世界唯一の存在である。ラフなイメージはないかもしれないが、長いキャリアで21回のレッドカードを受けた。
5位:パオロ・モンテロ
国籍:ウルグアイ
プレーしたクラブ:アタランタ、ユヴェントスなど
レッドカード枚数:21枚
ウルグアイには激しいディフェンダーがたくさんいることで有名だが、彼ほどアグレッシブな者もいなかった。イタリア・セリエAだけで16回の退場を喫している。本人も「勝つためなら可能な限りのことをしなければいけない。これが自分の気質だ」と語っていた。
4位:アレクシス・ルアーノ
国籍:スペイン
プレーしたクラブ:マラガ、バレンシア、セビージャなど
レッドカード枚数:22枚
激しいメンタリティを持っていたスペイン人DF。最終ラインならどこでもこなすユーティリティ性と、体ごと刈り取る強烈なタックルで知られた。ヘタフェ時代の2014年にはマンジュキッチをぶん殴って4試合の出場停止に。
3位:シリル・ロール
国籍:フランス
プレーしたクラブ:バスティア、ランス、ニース、マルセイユなど
レッドカード枚数:25枚
甘いマスクの狂犬シリル・ロール。ボランチとサイドバックをこなす左利きのユーティリティ選手だった彼は、激しい闘争心を武器に強烈なタックルをかまし、アグレッシブなプレースタイルで長く活躍した。
2位:セルヒオ・ラモス
国籍:スペイン
プレーしたクラブ:セビージャ、レアル・マドリー、PSG
レッドカード枚数:28枚
レアル・マドリーやスペイン代表で長く活躍した闘将。リーガの歴史上最も多くのレッドカードを受けた選手でもあり、エル・クラシコだけで5回も退場しているという珍しい記録を持っている。なおアレクシス・ルアーノとはU-19代表でチームメイトだった。
1位:ヘラルド・ベドーヤ
国籍:コロンビア
プレーしたクラブ:デポルティーボ・カリ、ラシン・クラブ、ボカ・ジュニオルスなど
レッドカード枚数:46枚
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コロンビア代表で49試合に出場した名ボランチのベドーヤ。「野獣」の愛称を持ったファイターであり、様々なラフプレーと挑発行為で相手選手を恐怖に陥れた。