インディカー開幕戦はグロージャンがポールポジション獲得。アンドレッティ勢が速さを見せる

 セント・ピーターズバーグで開催されているNTTインディカー・シリーズ開幕戦。4日に行われた予選は、ロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)が2021年以来となる2度目のポールポジションを獲得した。

 2023年もセント・ピーターズバーグで幕を開けたインディカー・シリーズ。予選日の午前中に行われたプラクティスでは、前日2番手につけていたコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)がトップタイムを記録。アンドレッティ・オートスポートは、予選でも速さを見せる。
 

コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)

 
 今季も3段階のノックアウト式予選方式を採用するインディカー。予選Q1はふたつのグループに分かれ走行が行われ、それぞれ上位6台が予選Q2に進出する。

 グループ1は、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレン)がひとり59秒台を記録してトップ通過を果たす。

 グループ2は、前日トップタイムだったスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が59秒8213でトップ通過。ハータも2番手と続き、3番手にグロージャンが入る。

 12台で上位6台を争う予選Q2。ここで速さを見せたのがアンドレッティ・オートスポート勢だ。ハータが59秒5442を記録しトップを奪うと、カイル・カークウッドが2番手、グロージャンが3番手と1-2-3。

 パト・オワード(アロウ・マクラーレン)、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)が入り、ラストアタックでスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)が6番手を奪いQ3へと進出する。

カイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)

 6台でポールポジションを争うQ3ファイアストン・ファストシックス。まずは序盤でカークウッドが最終ターン手前でクラッシュを喫してしまう。マクラフランもターン12でバランスを崩しスピン。

 このふたつのアクシデントで1アタックのみとなった4台。ハータが59秒9687を記録しトップに立つ。しかし、グロージャンが59秒5532とスーパーアタックを見せ逆転。2021年のインディアナポリス・モータースピードウェイ以来となる自身2度目のポールポジションを獲得した。

 アンドレッティ・オートスポート移籍してからは初となるポールポジションにグロージャンは、「良い冬のテストができ、本当にいい年末を迎えることができた。そして、ここに来たんだ。クルーたちに『何かがあるよ』と言っていた。それを出すことができたよ」
「昨年は、何かが自分を邪魔していることがわかっていた。それを見つけてるために、一生懸命努力したんだ」とコメント。前日のプラクティスではターン13でコースオフを喫したが、“ホーム”となるマイアミで速さを見せることができた。

 2番手にハータが入り、アンドレッティ・オートスポートはワン・ツー。

 3番手となったオワードは、「アンドレッティのクルマは速いね。昨年と比べていいパッケージでここに来ているよ。昨年は劣勢だったけど、明日は戦えるクルマを持っている」と語っている。

 決勝日は、午前中に30分のウォームアップ走行が予定され、12時20分より100周のレースがスタートする。

パト・オワード(アロウ・マクラーレン)

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