ガーディアンズ・ビーバー 4年連続4度目の開幕投手がほぼ確実に

ガーディアンズのテリー・フランコーナ監督は、このままスケジュール通りにいけば、エース右腕のシェーン・ビーバーが今季の開幕投手を務める予定であることを明言した。ガーディアンズは日本時間3月31日の開幕戦で、敵地T-モバイル・パークでマリナーズと対戦。ビーバーがこの試合に先発すれば、4年連続4度目の開幕投手となる。ガーディアンズの開幕投手はスタン・コベルスキー(1917~21年)とコリー・クルーバー(2015~19年)の5年連続が最長。ビーバーはその記録まであと1に迫ることになる。

現在27歳のビーバーはメジャー5年目の昨季、31試合に先発して200イニングを投げ、13勝8敗、防御率2.88、198奪三振を記録。ゴールドグラブ賞を初受賞し、サイ・ヤング賞の投票では7位にランクインした。新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなった2020年には、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手三冠を獲得し、サイ・ヤング賞を受賞しただけでなく、MVP投票でも4位にランクイン。2019年と2021年にはオールスター・ゲームに選出されるなど、誰もが認めるガーディアンズのエースである。

ビーバーは日本時間2月28日のカブス戦で2イニングを投げたあと、中4日で同3月5日のアスレチックス戦に先発して3イニングを投げた。ここまで5イニングを無失点と順調な調整を見せており、今後もこのまま中4日のペースでオープン戦に登板し、開幕戦に向けた調整を進めていくことになりそうだ。

ビーバーがFAになるのは2024年シーズン終了後のため、球団記録の5年連続開幕投手に並ぶチャンスも残されている。通算回数では、ボブ・フェラーの7度が最多で、コベルスキーが6度、クルーバー、ボブ・レモン、CC・サバシアの3人が5度を記録しており、もしガーディアンズがビーバーとの契約延長に成功すれば、こちらの記録を塗り替える可能性もある。

過去3度の開幕戦ではいずれも好投しているビーバー。今季の開幕戦でも好投し、地区2連覇を目指すチームに勢いをつけることができるか注目だ。

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