車中泊の暖房は電気ヒーターが便利! セラミック・オイル・パネル式などおすすめ9選

寒い冬はもちろん、日中暖かくても夜冷える春・秋の車中泊に重要になるのが「寒さ対策」!湯たんぽや高性能の寝袋などさまざまな寒さ対策がありますが、今回は空間を暖めるのに役立つ暖房「電気ヒーター」をピックアップ。車の燃料で動くFFヒーターや、さまざまな寒さ対策についてもお伝えしますのでぜひ参考にしてください。

冬の車中泊を快適に過ごすカギは「暖房」! 冬の車内の冷えに備えよう

春の訪れを感じる今日この頃。日中暖かい日も続いて、「そろそろ車中泊を始めようかな?」と考えている人も多いと思います。

しかし、春や秋の車中泊もかなり冷え込むので、寒さ対策はマスト。ましてや冬の車中泊は、冷蔵庫並みの寒さになることも……!

これまでハピキャンでは、車中泊の寒さ対策についてお伝えしてきました。

コンビニでも手に入るホッカイロ、省電力で使える電気毛布、寝袋や重ね着など、さまざまな寒さ対策があります。

今回ご紹介するヒーターは、体を直接温める電気毛布や湯たんぽと違って、空間を暖められるのが特徴。

「車中泊で暖かく過ごしたい!」という人は、ぜひ取り入れてみてくださいね!

JAFの検証から冬の車中泊の厳しさを学ぼう!

ライター撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17261750

ヒーターをご紹介していく前に、冬の車中泊においてどれだけ車内の温度が低下するのか、防寒対策がいかに大切かがわかるJAFによる検証実験(参照:JAF車内温度/冬(JAFユーザーテスト)
)があるので見てみましょう。

検証したのは、2月の長野県。

外気温と車内温度の変化(23時から翌朝7時までの8時間)

外気温: -10.2℃ → ‐13.2℃
車内温度: 25℃(検証直前までエアコン使用) → ‐7℃

実験スタートから寒さ対策をしないで車にいた人は、スタートから3時間経たずにギブアップ。

寝袋や毛布+ホッカイロを使った人は、対策のお陰で朝まで耐えることができました。しかし、寒さが応えて車中泊は難しいとのこと。

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寒さ対策をしないで朝まで過ごすのは、やはり困難……。
効果的な対策を取ることができれば、寒さの中でも耐えられるとわかりました!
しかし、快適に過ごしたいなら、徹底した寒さ対策が必要ですね。

燃料系ストーブの使用や一酸化炭素中毒に注意

車中泊をする際には、以下の2点を押さえておきましょう!

車中泊で注意するポイント①

【車中泊中はエンジンを止める】

車中泊中は周りの人に迷惑をかけないよう、エンジンを停止するのがマナーです。
エンジンを付けっ放しにしていると、ガソリン切れや、積雪で排気口が塞がれて一酸化炭素中毒が起こるリスクがあります。

車中泊で注意するポイント②

【ガス&石油ストーブは使用しない】

ガスや石油を燃料とするストーブは、一酸化炭素を放出します。
車内のように密閉された狭い空間で使用すると、一酸化炭素中毒の危険があるため使用を控えましょう。

冬の立ち往生の際にも、排気口が雪で覆われたことによる一酸化炭素中毒死が起こっています。

日頃からホッカイロや毛布など暖を取れるアイテムを車に置いておくことで、何か起こった時でも少し余裕が持てるはずですよ。

電気ヒーターは手軽さが魅力! FFヒーターと特徴を比較

車中泊のヒーターといえば、電気ヒーター以外にも「FFヒーター」があります。

  • 車の走行用燃料
  • LPガス
  • ハイパワーで暖かい
  • 車内の空気を汚さない
  • 低燃費(1Lで8時間、約280円程)
    参照:RMS CAMPER LENTAL
  • 設置費用が高額になる場合がある
  • オールシーズン
    車中泊を楽しみたい人
  • 車中泊の頻度が多い人
  • 電気
  • 安価で軽量
  • 手軽に使える
  • 車内の空気を汚さない
  • 選択肢が豊富(セラミック・オイル・パネルなど)
  • 電源が必要
  • 暖かさを求めると消費電力が大きくなる
  • ポータブル電源などの
    電源を確保できる人
  • 手軽に暖房を使いたい
  • 普段使いしているヒーターを
    兼用したい人

FFヒーターは、パワフルかつ効果的な暖房のひとつです。車の走行燃料を使い、エンジン停止中も低コストでしっかりと暖めてくれるため、キャンピングカーや車中泊好きの人に人気です。

DIYで設置する人もいますが、専門知識が必要なため業者に依頼するのが一般的です。本体と設置費用を含めると10~30万円程度と高額になる場合が多く、導入するハードルが高いのがデメリット。

しかし、冬も車中泊する機会の多い人には導入する価値はあるでしょう。エアコン並みに暖かく過ごせるのでぜひ検討してみてください。

一方、電気ヒーターは自宅や会社のデスクなどで使用される身近なアイテム。

種類はさまざまで、車中泊によく選ばれているのは、火災リスクの低い「セラミックヒーター」「オイルヒーター」「パネルヒーター」です。

小型で持ち運びしやすい商品も多く、車中泊で気軽に暖房を使いたい人にうってつけ!

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暖房器具の需要が高まる冬は、価格が高騰しがち。
価格が安定してくる春~夏のうちに購入するのがおすすめです!

電源はどこから? RVパーク・ポータブル電源・サブバッテリーも◎

ライター撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17494973/p2

車中泊で電気ヒーターを使うためには、「電源」を確保しなければなりません。

車中泊で電源を確保する方法

  • ポータブル電源
  • サブバッテリー
  • 車中泊施設「RVパーク」
  • キャンプ場の電源サイト

「ポータブル電源」は、いつでもどこでも電源を確保できる便利なアイテム。車中泊やキャンプ、BBQなどのアウトドアシーンに加えて、停電時にも役立ちます。

ソーラーパネルも購入すれば、ソーラー発電も可能です。

ジャクリのポータブル電源の紹介もぜひチェックしてください!

また、「サブバッテリー」を搭載している車でも電気を使えます。

走行充電システムを組むことで自動的に充電されるため、連泊する機会の多い人におすすめです。

ライター撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17595061

ポータブル電源やサブバッテリーがなければ、車中泊施設「RVパーク」やキャンプ場の「電源サイト」を利用する方法もあります。

RVパークやオートサイトでは、車中泊で使うような家電であれば消費電力量を気にせず使える場合がほとんど。電気を思うまま使えるのは、容量が限られているポータブル電源にはないメリットです。

セラミックヒーターおすすめ4選

ここからは、電気ヒーターのおすすめ商品をご紹介していきます。「セラミックヒーター」「オイルヒーター」「パネルヒーター」の順に見ていきましょう!

電気ヒーターを選ぶ際には、、、

お手持ちのポータブル電源の容量とヒーターの消費電力を照らし合わせて、どのくらい使えるか確認します。

数時間しか使えない場合は、省電力で使える電気毛布をメインに、寒いときだけヒーターを使うなど工夫しましょう。

まずはセラミックヒーターです。

1. デロンギ/カプスーラ デスク セラミックファンヒーター

コンパクトでスタイリッシュなデザインで話題の、『デロンギ』のセラミックファンヒーターです。片手に乗るサイズなので、どこにでも持ち出せます。

心地よい柔らかな風と、静かな稼働音が特徴。冷えやすい手元や足元を暖めるのに重宝します。

2. ドウシシャ/人感センサー付きセラミックヒーター CHX-061J

レトロかわいいデザインで人気の『ドウシシャ』のセラミックヒーター。人が近付くと自動で運転する人感センサーが付いています。

さらに、2段階の温度調節や3段階のタイマー、活性炭フィルター付き。おしゃれな3カラー展開です。

3. Dazers/300W セラミックヒーター

『Dazers』のセラミックヒーターはわずか300Wの省電力で動くミニタイプです。リーズナブルなので愛用者も多い人気商品で、夏は涼しく、冬は暖かく使える冷温両用。

省電力でコスパの高い商品を探している人におすすめです。

4. chuda/温風ヒーター S600

パワーと見た目にこだわる人には、600Wでしっかり暖めてくれる『chuda』の温風ヒーターがおすすめ。PTCセラミック発熱セルにより発熱効率を80%向上させており、一般的なヒーターよりも素早く暖めます。

冷温両用でおしゃれな上、値段が安いのも嬉しいですね。

オイルヒーターのおすすめ3選

RVパークや電源サイトで使うなら、オイルヒーターもおすすめ。

オイルヒーターの欠点は、消費電力が大きいことと、暖まるまでに時間がかかること。しかし、車内をクリーンに保ったまま均等に暖めてくれるのがメリット。

乾燥や温風が苦手な人はチェックしてください!

5.デロンギ/‎NJM0505

「NJM0505」は、1~3畳用のオイルヒーターです。デロンギのヒーターは、輻射熱と自然対流を使って車内をまんべんなく暖められるのが特徴。表面温度は約70℃のため、火傷の心配がありません。

ファンヒーターに比べて1.5倍も肌の潤いを保てるので、乾燥肌の人も要チェック!

6. TEKNOS/ミニオイルヒーター TOH-362

安くオイルヒーターが欲しいならTEKNOS『TOH‐362』がおすすめ!消費電力は先述のデロンギ『NJM0505』と同じ500Wです。

口コミを見てみるとパワーについて賛否はあるものの、リーズナブルなので、「まずは導入してみたい」という人にもおすすめ。

7.アイリスオーヤマ/POH-505K-MD

デザインとパワーを求めるなら、アイリスオーヤマ『POH-505K-MD 』がおすすめ。木目調の2カラーは、車内をおしゃれにコーディネートしている人にピッタリ。加えて、500Wながらパワーがあるとの口コミが多数!

しかし、表面温度が熱くなるので、小さい子どもがいる人は注意しましょう。

パネルヒーターのおすすめ2選

パネルヒーターは、車内を暖めるほどハイパワーではないものの、省電力で使えるのが魅力。人気のニトリ製品などチェックしましょう!

8. ニトリ/折りたためるパネルヒーター

デスクワークに人気のニトリのパネルヒーター。折りたたみ式なので、使わないときは折りたたんでコンパクトに収納できます。

3段階の温度調節機能付きで、転倒時には停止するので安心して使えますよ。

9. アイリスオーヤマ/デスクパネルヒーター PH-TSA-H

アイリスオーヤマのパネルヒーターは160Wの省電力で使えるのが魅力。電気代はこたつの4分の1程。40~55℃の無段階調整や、6時間使うと自動的に電源が切れる機能付きです。

他のアイテムもチェック! 電気毛布やマットも冷え対策に効果あり

車中泊で効率よく暖かく過ごすには、さまざまな寒さ対策を組み合わせるのがポイント。

最後に、車中泊の寒さ対策アイテムを4つご紹介するので、ヒーターと組み合わせて使ってみてくださいね。

1. 電気毛布

省電力で暖かく過ごせる電気毛布は、冬の車中泊にぜひ取り入れてほしいアイテム。体を直接温められる上、リーズナブルな商品が多いため、多くのキャンパーや車中泊の人が愛用しています。

電源が確保できない人は、USB式やモバイルバッテリー給電タイプもチェック!

おすすめの電気毛布も!

2.ホットマット

寝るときだけでなく、チェアに座っているときやデスクの足元を温めたいときに使えるホットマット。

コンパクトな分、体を包み込む電気毛布に比べると温かさは劣るものの、多様なシーンで使いやすいのがメリットです。

ハピキャンライターもホットマットのレビューをしています!

3.寝袋

ハイスペックな冬用の寝袋もあると安心です。フカフカのダウンの威力は絶大!頭まですっぽり包み込むマミー型なら、顔周りの冷えを防いでくれますよ。

寝袋には使用温度などが指定されているので、車中泊する時期の条件と照らし合わせて合うものを選びましょう。

寝袋の選び方やおすすめ商品を知りたい方はチェック!

4.サンシェード

周りからの視線を遮るとともに、熱さ・寒さ対策にも効果的なサンシェード。100均グッズで自作することもできるので気になる人は挑戦してみてくださいね。

サンシェードの作り方も紹介中!

寒さ対策はバッチリ! ヒーターを取り入れて快適な車中泊を

ライター撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17465756/p2

冬に限らず、春・秋の朝晩は冷え込みます。車中泊をする際には、万全な寒さ対策をして快適に過ごしましょう。電源を確保できる人は、ぜひヒーターも検討してみてくださいね。

最後に、車中泊における注意点をおさらいです。安全に車中泊を楽しみましょう!

車中泊で注意するポイント①

【車中泊中はエンジンを止める】

車中泊中は周りの人に迷惑をかけないよう、エンジンを停止するのがマナーです。
エンジンを付けっ放しにしていると、ガソリン切れや、積雪で排気口が塞がれて一酸化炭素中毒が起こるリスクがあります。

車中泊で注意するポイント②

【ガス&石油ストーブは使用しない】

ガスや石油を燃料とするストーブは、一酸化炭素を放出します。
車内のように密閉された狭い空間で使用すると、一酸化炭素中毒の危険があるため使用を控えましょう。

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