大盛況!150周年を迎えた二つの小学校、道を通行止めにし綱引き大会 一緒に祝いたい両校長の思い一致

6年生対抗で優勝を手繰り寄せた北川辺東小学校=加須市飯積のオニバス自生地付近

 創立150周年を迎える埼玉県加須市立北川辺東小学校(内河大和校長、児童数188人)と同西小学校(二階堂朝光校長、児童数180人)が4日、市道を通行止めにして東西対抗綱引き大会を行った。接戦の末、東小が優勝した。

 実行委員会の柴田一義委員長(47)によると、150周年を一緒に祝いたいという両校長の思いが一致し、綱引き大会を企画した。場所はオニバス駐車場と周辺で、飯積、向古河の境を基点に綱引きを行い、両校の結びつきをつなげることにした。

 学校の歴史は、1873(明治6)年の麦倉・栄・小野袋学校の開設に始まる。向古河小の開設、1955(同30)年の利島村、川辺村の合併、71(昭和46)年の町制施行、2010年の合併を経て、現在の北川辺東・西小につながっている。

 綱引き大会は学年別対抗で行った。3.4年生対抗は西小が勝利。1.2年生対抗は東小。エキシビションの教職員対抗は西小。5年生対抗は西小。6年生対抗は東小勝利だった。2対2の引き分けになり、事前の取り決めで6年生が勝った方が優勝になった。

 東小6年の新井晄誠(こうせい)さん(12)は「西小とは剣道でも一緒だったりしている。練習の成果が出せて西小に勝てた」と笑顔。同6年の杉村玖美さん(12)は「うれしい。力を出せた」と喜んだ。

 西小6年の山中詠斗(えいと)さん(12)は「東小とは日頃から仲が良い。(6年生対抗では)負けたけど、頑張れた。楽しかった」と、すがすがしい表情だった。

 綱引き大会は、ポスターを作って事前にPR。すてきなポスターを寄せた東小5年の吉川仁愛(きっかわにいいな)さんが表彰を受けた。

 綱引き大会の会場の沿道には父母や中学生、地域の人などが応援に駆け付け、大いに盛り上がった。

© 株式会社埼玉新聞社