「戦艦大和」主砲削った旋盤公開 裏側には“市民の力” 呉市

世界最大とされる戦艦大和の主砲を削りだしたとされる旋盤。その一般公開が5日からはじまりました。展示の裏にあったのは“市民の力”です。

高さおよそ4m、重さは160tほど。「戦艦大和」46センチ砲の砲身を削り出したとされる旋盤です。

岡森 吉宏記者「こちら私の身長の2倍ほどあるんですが近くで見るとおっきくて迫力ががりますね」

呉海軍工廠で製造され、当時の最先端技術を結集していた戦艦大和。主砲の製造に使われたこの巨大旋盤を何とか保存しようと実施されたのがクラウドファンディングでした。

去年8月からの約2カ月間で目標を大きく上回る6600人以上、2億7000万円ほどの寄付がありました。

去年11月、兵庫県の工場から旋盤が輸送され、ミュージアム駐車場の西側に展示施設が作られました。オープン初日詰めかけた人の中には…

京都府から「(クラウドファンディング)しました。これは出さなきゃっていう技術を残さなきゃっていうので自分の一部が入ってるんだなという感無量です」

三次市から「これがクラウドファンディングの返礼品のピンバッジになってます。やっとここまで来たかという感慨深いものがある目頭が熱くなるものがあります」

大和ミュージアム 戸髙一成館長「博物館というのは本の知識ではなくて本物を見た知識を与える場なんですね。そういう意味で実際の機械がこちらに来たということの意味の大きさがあるというふうに考えています」

この施設は年中無休で無料。夜間も数時間照明をつけて展示するということです。

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