オンラインで確認し記念撮影 歓迎の胴上げできず「僕らもできたらよかった」大学合格発表もコロナ禍で様変わり

喜び爆発!と思いきや、ちょっと控えめなサクラサク季節です。静岡大学で3月6日、4年ぶりに前期日程の入試の合格者が張り出されました。コロナ禍を越えて、合格発表の風景は、ずいぶん様変わりしたようです。

静岡市駿河区の静岡大学静岡キャンパスでは、6日午前10時、掲示板に合格者の受験番号が張り出されました。

<合格者>

「素直にうれしいです。国家公務員に4年後なりたいので、勉強をしっかり4年間頑張りたいと思います」

<合格者>

「日本史とか歴史に関することを学びたい。自分の好きなことをずっと大人になっても学んでいけるようなきっかけに大学生活がなればいいなって思ってます」

静岡大学静岡キャンパスでの合格番号張り出しはコロナ禍で中断し、4年ぶりとなりますが、様変わりしていたことが2つあります。

まず、感じられたのは、「合格の喜び方」です。かつては、掲示板で自分の番号を確認して、喜びを爆発させる受験生が多く見受けられました。一方、今回はオンラインで番号を確認した上で、記念撮影に来るという受験生が増えていて、喜び方は比較的、穏やかです。

もう1つは、吹奏楽部とアメリカンフットボール部による歓迎の儀式です。掲示板での発表がなくなったと同時にその儀式も中止。3年生が入学した時には、すでに新型コロナウイルスが流行していて胴上げの経験がありません。

<アメフト部3年 若井大弥さん>

Q(昔は)こんな感じでやってたという動画を見てどう?

「楽しそうです」

<アメフト部3年 黒澤尚晋さん>

「アメフト部がこんな感じで、新入生をお祝いしてたと思うと、感慨深いというか、僕らもできたらよかったなと思う」

新入生を全力で迎えたい在学生の思いを合格者に伝えることは、2023年もできませんでした。

<アメフト部3年 若井大弥さん>

「後輩の活躍や、わちゃわちゃ楽しそうにやってる姿を見たいし、新入生のうれしそうな顔を見てみたいっていうのはあります」

<アメフト部3年 黒澤尚晋さん>

「後輩(部員)の活躍の場になればうれしいです」

少しずつ進みつつあるコロナ禍からの脱却。静岡大学の吹奏学部とアメフト部は、2024年こそ儀式を再開しようと検討を進めているそうです。

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