23日告示の神奈川県知事選(4月9日投開票)で、日本維新の会の県組織「神奈川維新の会」が新人の千葉修平氏(50)を擁立する方針であることが6日、複数の関係者への取材で分かった。同日、県組織幹部が党本部に方針を伝達した。告示がおよそ2週間後に迫っており、党本部が擁立の可否について慎重に検討を進めるものとみられる。
千葉氏は川崎市出身で、元東京都八王子市議。現在は同党の松沢成文参院議員(神奈川選挙区)の政策秘書を務めている。
維新の県組織は統一地方選の公約として「首長の多選禁止」を掲げている。知事選を巡っては、現職の黒岩祐治氏(68)=自民党県連、公明党県本部、連合神奈川推薦=が4選を目指して出馬を表明しており、維新は松沢氏を中心に対抗馬の擁立を模索していた。
知事選にはほかに、ともに新人で市民団体代表の岸牧子氏(66)=共産党推薦、NPO代表の寺田浩彦氏(61)が立候補を予定している。