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去年、広島県府中町の商業施設で男性が集団で暴行され、立体駐車場から飛び降りを余儀なくさせられた事件です。検察側はただ一人起訴された19歳の男に、懲役8年を求刑しました。
起訴状などによりますと、広島市東区の無職で19歳の男は、去年6月、府中町にある商業施設で当時19歳の会社員の男性を集団で暴行し、高さ24mの立体駐車場の屋上から飛び降りることを余儀なくさせ、地上に転落させるなど、あわせて7つの事件で傷害などの罪に問われています。
7日の裁判で、検察側は、「犯行は卑劣かつ手荒、残忍で悪質」と指摘。被害を受けた男性が左目を失明し、重い後遺症が残っていることにふれ、「被害者家族が厳重な処罰を希望するのは当然」などとして、懲役8年を求刑しました。
一方、弁護側は背景に職場や友人などの影響があったとしつつ、「執拗な暴力は集団化したことが原因で、転落は予想できなかった。更生の可能性は十分にある」などとして、少年院での矯正を前提に、あらためて家庭裁判所へ送致するよう求めました。
この事件では、当時18歳以下だった複数の少年らが逮捕され、男は、家庭裁判所に送られたあと、「犯行を主導した」として、唯一、検察官送致・いわゆる「逆送」されて、起訴されていました。
裁判長から「最後に言いたいことは」と尋ねられた男は、「取り返しのつかないけがをさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした」と述べました。
裁判は7日で結審し、判決は14日に言い渡されます。