ガーシー議員、8日参院本会議での「陳謝」をドタキャン トルコから帰国せず 謝罪動画は参院事務局に〝門前払い〟

NHK党のガーシー参院議員(51、本名=東谷義和)が、陳謝の場として設定されていた8日の参院本会議をドタキャンすることが7日、分かった。滞在先のドバイからトルコへ出国したガーシー氏は、本会議までに帰国しないことを党関係者に伝えた。2月22日に参院で可決した「議場での陳謝」を拒否することになり、再び参院懲罰委員会にかけられるのは必至。除名が不可避の情勢となってきた。

陳謝を受け入れる意向を示していたガーシー氏は5日、ドバイからトルコのイスタンブールへ向かい、地震の被害が大きかったガズィアンテブなどを訪れ救援物資を届けた。被災地を視察し「政治家としてトルコに行くことは意味がある。除名されるかもしれないけど、何かを伝えられるということが国会議員の仕事」だと話していたが、不当逮捕などの可能性を挙げ「自分の身が大事。帰る意識はありますがギリギリまで考えます」と、態度を決めかねていた。

NHK党の立花孝志党首(55)は7日、大阪府庁で、立花氏がプロデュースする政治家女子48党から立候補する佐藤さやか氏(34)の出馬会見に同席した。ガーシー氏が秘書を通じ、参院事務局に本会議に出られないことを謝罪する動画を提出したが、受け取りを拒否されたとし「今のところ、帰って来ないことを秘書に伝えた。我々もだまして、帰国する可能性はゼロじゃない。党としての対応は、あす本会議が閉まった後に判断したい」と述べた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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