広島サミット会場でテロ発生時の対応訓練 広島市消防や県警らが合同実施「各機関の動き 確認できた」

5月に開かれるG7広島サミットの首脳会議場となるホテルで、広島市消防局は7日、警察や医療関係者などと合同でテロ発生時の対応訓練を実施しました。

訓練は、サミットの首脳会議場となるグランドプリンスホテル広島(広島市南区)で、サリンがまかれ、要人を含む十数人の負傷者が出たという想定で行われました。

ホテルスタッフからの通報を受け、消防隊や警察が現場に駆けつけ、消防隊は、負傷者の中に日本語の通じない外国人がいないかなども確認しました。

防護服を着た警察官が、まかれた液体を検知。消防隊員は、意識のない人を救助し搬送しました。そして、救助後は衣服や身体についた液体を取り除きました。医療関係者は、患者の状態を把握し、救急搬送の必要性を判断するなど一連の動きを確認しました。

広島市南消防署 金川佳弘 消防署長
「各機関の活動状況や情報のとり方などで連携をとれたというのは有意義だった」

広島市消防局は、今後も関係機関と連携し、サミットの万全な開催に向けて訓練を重ねていくとしています。

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