「政治家女子48党」さとうさやか氏、大阪府知事選立候補は〝宣伝目的〟 落選前提で知名度アップへ

任期満了に伴う大阪府知事選に向けて、NHK党・立花孝志党首がプロデュースする政治団体「政治家女子48党」は薬剤師のさとうさやか氏を擁立。さとう氏と立花氏が7日、大阪府庁で会見を開き「当選しないことは分かった上で挑戦しています」と知事選に挑む意味を明かした。

北海道出身のさとう氏は「女性の政治参加を促進したい」という思いで挑戦を決意。大阪で暮らしたことはないというが、「これまでにない視点は誰よりも持っている。それは大阪に染まっていないからこそ」とアピールした。また、前回の府知事選の投票率が半数にも満たなかったことを挙げ「立候補することで(府知事選を)より多くの方に知っていただきたい」と力説した。

立花氏は「政治家女子48党」という団体名になぞらえ、市議・区議選には48人擁立する予定であることを明かし、知事選については、さとう氏に加えて他県で「もう1人くらい擁立したいと考えている」とした。

一方で、さとう氏が挑む府知事選について、立花氏は「当選しないことは分かった上で挑戦しています」ときっぱり。その真意を、党の知名度を上げるという点において府知事選は費用対効果が大きいことに触れた上で「(府知事選に挑戦することで)党の考えをしっかりと浸透させて、当選可能な部分(市議や区議選)をしっかりと取っていく戦略」と説明した。

さとう氏も今後のための“負け戦”になることは理解しており「奇異な目で見られることもあるかもしれないが、今まで見てこなかった人が見る機会になる」と説明。「立候補することで投票率が少しでも上がれば、本望です」と語った。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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