LCRホンダ、2023年に中上貴晶とアレックス・リンスが駆る『RC213V』のカラーリングをアンベイル

 3月7日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているLCRホンダ・カストロールとLCRホンダ・イデミツは、2023年シーズンにアレックス・リンスと中上貴晶が使用するホンダRC213Vを公開した。

 LCRチームは、1996年にルーチョ・チェッキネロが設立したチームだ。125ccクラス、250ccクラスを経て、2006年からホンダのマシンでMotoGPクラスに参戦している。

 2023年シーズンは、ホンダとタッグを組んで18年目を迎え、LCRホンダ・カストロールにはスズキから移籍となるリンスが新加入し、LCRホンダ・イデミツからは中上が継続参戦となる。

2023MotoGP:アレックス・リンス、ルーチョ・チェッキネロ(LCRホンダ・カストロール)とホンダRC213V

 LCRホンダ・カストロールから参戦するリンスは、2014年にMoto3クラスでホンダのマシンを駆った経験があり、9年ぶりのホンダ復帰となる。Moto3、Moto2の参戦経験を経て、2017年にMotoGPクラスへ参戦を開始した。

 MotoGPクラスデビュー以来ともに戦ってきたスズキのファクトリーチーム、チーム・スズキ・エクスターが、2022年シーズン限りで撤退となり、2023年はLCRホンダ・カストロールで戦う。スズキラストイヤーの2022年は、最終戦のバレンシアGPは優勝で締めくくり、シーズン中に2度の表彰台を含む計4度の表彰台を獲得し、ランキング7位となった。

2023MotoGP:中上貴晶、ルーチョ・チェッキネロ(LCRホンダ・イデミツ)とホンダRC213V

 LCRホンダ・イデミツの中上は、2007年の最終戦バレンシアGPで125ccクラスからワイドルドカード参戦し世界選手権デビューを果たす。2008年から2009年までは125ccクラスにフル参戦していたが、全日本ロードレース選手権に戦いの舞台を戻した。

 2011年には全日本ロードのJ-GP2クラスでチャンピオンを獲得し、翌年からロードレース世界選手権に復帰。2012年からMoto2クラスを戦い、2016年の第8戦オランダGPで初優勝を飾ると、2017年も第12戦イギリスGPで勝利し、Moto2クラスで通算14度の表彰台を獲得して2018年からMotoGPクラスに昇格した。

 MotoGPクラスでは、唯一の日本人ライダーとして、初年度からホンダのサテライトチームであるLCRホンダ・イデミツで戦っており、2020年は第12戦テルエルGPでポールポジションを獲得しランキング10位。2022年はランキング18位で締めくくっており、2023年シーズンはMotoGPクラス参戦6年目となる。

 そして、今回そんなふたりが2023年シーズンを戦うホンダRC213Vのカラーリングが公開された。両チームとも大きな変更点はなく、リンスが駆るマシンにはカストロール、中上が駆るマシンにはイデミツのカラーリングが継続されているが、エキゾーストがファクトリーのレプソル・ホンダ・チームと同様にアクラポビッチ製に変更されている。

2023MotoGP:アレックス・リンスが駆るホンダRC213V
2023MotoGP:中上貴晶が駆るホンダRC213V
2023MotoGP:アレックス・リンス(LCRホンダ・カストロール)とホンダRC213V
2023MotoGP:中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)とホンダRC213V

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