“受け入れ体制 どう強化” 外国クルーズ船、来航再開で意見交換会 佐世保観光コンベンション協

クルーズ船の受け入れ体制の強化ついて市民らが考えた意見交換会=佐世保市、まちなかコミュニティセンター

 今月、外国クルーズ船の来航が再開されたのを受け、佐世保観光コンベンション協会は6日、佐世保市常盤町のまちなかコミュニティセンターで「クルーズさせぼ意見交換会」を開いた。佐世保港には16日、約3年ぶりに外国クルーズ船が寄港する。今後、予想される本格的な受け入れについて、市民らが体制の強化、経済効果などについて考えた。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で外国クルーズ船の受け入れが停止され、佐世保港へは2020年1月、本県では長崎港の同年2月が最後の寄港となっている。
 意見交換会には、過去の歓送迎イベントの協力団体など関係者約35人が参加。クルーズ船の誘致などを手がけるクルーズトラベラーカンパニー(東京)の本郷芳人氏、同市観光課の厳創文副主幹を中心に意見交換し、受け入れのポイントなどをアドバイスした。
 高松港や下関港、大阪港などのこれまでの事例を紹介。若者の書道パフォーマンスが好評だったことなどを説明した。参加者からは「子どもたちのイベントに加えて、岸壁から一般市民も見送ることが客の心を打つ」などと意見が出た。厳副主幹は16日の佐世保寄港について「皆さんと連携ができれば」と語った。
 本郷氏は「受け入れについて頑張った活動は3年後に実る。船が来れば、その場所の魅力を知ってもらえる。相乗効果で次につながる」と締めくくった。

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