特別支援学校生の腕を骨折させた60代教諭、修学旅行で児童バス乗せ忘れの40代教諭ら懲戒処分 福井県教育委員会

 福井県教育委員会は3月7日、県立特別支援学校高等部の60代教諭が、生徒を落ち着かせようとした際に誤って右腕を骨折させたとして、減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とした。

 県教委によると、教諭は昨年12月21日、担任していた生徒が授業中に興奮状態になり、別室に誘導。暴れる生徒の右腕を背中に回して押さえたところ、生徒がさらに動こうとしたため骨折し、全治約3カ月のけがを負わせた。

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 県教委は「後ろから抱え込んだり、応援を呼んだりするなど別の対応策も考えられた。けがをさせたことを重く受け止めた」と説明した。管理監督責任を問い校長を戒告、教頭2人を文書訓告とした。

 また、昨年10月に福井市立小学校の修学旅行で、高速道路のパーキングエリア(PA)で児童1人をバスに乗せ忘れた問題を巡り、同校の50代校長と40代教諭を戒告とした。県教委は、点呼をせずにPAを出発し、児童の不在が分かった後も、校長らの指示がないままトラック運転手に児童を送ってもらうなど、不適切な対応だったとしている。

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