プロ野球 開幕まで1か月を切る中でアピールを続けているのが、益田武尚 投手ら広島カープの “社会人出身のルーキー投手トリオ” です。キャンプから1軍に帯同し、先日のソフトバンク戦では全員が無失点のピッチングでしたが、それぞれが手応えや課題を感じていました。
先週土曜日のオープン戦。2点を先制した直後の6回ウラからマウンドに上がったのが、益田武尚 でした。
益田武尚 1回 被安打1 奪三振2 失点0
地元の福岡凱旋となったドラフト3位は、先頭バッターに対して縦の変化球で三振を奪います。
広島カープ 益田武尚 投手
「フォークはバッターの反応がよかったので、継続してできたらいいなと思います」
続く右バッターに対しては、150キロのボールでバットを折ると…。さらにキャンプ中に 黒田博樹 球団アドバイザーから伝授されたツーシームも有効に使います。
益田武尚 投手
「あそこのボールが投げられたのでよかったと思います」
内角も使いながら最後は151キロのストレートでセンターフライに打ち取ります。その後、エラーがらみで得点圏にランナーを背負いましたが、再びフォークで三振を奪い、1イニングを無失点に抑えました。
益田武尚 投手
「(今は)マウンドに立たせてもらえるだけでありがたいので、(次も)責任を持って、しっかりアピールできたらなと思います」
益田からバトンを受け、7回のマウンドに上がったのが、ドラフト5位の 河野佳。
河野佳 1回 被安打1 奪三振1 失点0
いきなりソフトバンクの 柳田悠岐 との対決でした。
広島カープ 河野佳 投手
「いつもテレビで見ている選手で、実際、対じしてみて、すごくオーラもあったんですけど、しっかり自分の球が投げられたんじゃないかなと思います」
ファウルでカウントを稼ぎ、1ボール2ストライクと追い込むと、パ・リーグを代表する男のバットが空を切ります。
河野佳 投手
― 最後の決め球は?
「チェンジアップです」
― 三振を奪った気持ちは?
「でも、まだオープン戦なので、これがシーズンに入って、三振が取れるようになっていけたらいいんじゃないかと思います。(カープに入って)初めてドーム球場で投げて、(ファンが)たくさんいる前で投げて、少し緊張したんですけど、0点に抑えることができてよかったです」
この週末は、マツダスタジアムでのオープン戦が控えています。
河野佳 投手
「小学校から見ている球場でもありますし、高校でも何回か投げたこともあるので思い出の球場になっています。ホームグラウンドということで応援もことしからあるということなので、すごく楽しみにしています」
日曜日に登板したのは、ドラフト6位の 長谷部銀次。
長谷部銀次 1回 被安打2 奪三振0 失点0
先頭の左バッターに初球をとらえられ、出塁を許します。その後、ダブルプレーでランナーがいなくなりますが、外国人の右バッターに長打を打たれてしまいます。
広島カープ 長谷部銀次 投手
「個人的にはすごくくやしい登板になった。マウンド上で自分のボールが投げられなかった部分が1番くやしかった。バッターに向かっていく、腕を振っていくのが、自分のスタイルになってくると思うので、(次は)そういったところを見ていただければと思います」