カワサキ、映画トップガンでも話題のNinja H2など“H2シリーズ”3車種の最新モデルを発表

 3月8日、カワサキはスーパーチャージドエンジンを搭載したH2シリーズ3車種『Ninja H2 SX』『Ninja H2 SX SE』『Z H2 SE』の2023年モデルを発表。4月8日から全国のカワサキプラザにて発売する。『Ninja H2』は2015年の発売当時からバイクメーカーで唯一のスーパーチャージャー搭載車として世界から注目を集めるバイクである。

 『Ninja H2』は2015年11月、筑波サーキットで行われたテイスト・オブ・ツクバ(ハーキュリーズクラス)にトリックスターレーシングから鶴田竜二がNinja H2シリーズのサーキット専用車であるNinja H2Rで出場した。スーパーチャージドエンジンのトップスピードの速さと、車体のポテンシャルの高さを発揮し、雨の決勝レースで2位表彰台に上がったことでレースの世界に『Ninja H2』の強い印象を与えた。また、2022年には映画『トップガン マーヴェリック』で主演のトム・クルーズがNinja H2に乗車したことで、レース関係者以外でも大きな話題となった。

 そのNinja H2シリーズのハイスポーツスポーツツアラー『Ninja H2 SX』は、ボッシュ社製のレーダーを用いたARAS(アドバンスト・ライダー・アシスタンス・システム)を国内メーカとして初めて採用。レーダーを用いたACC(オートクルーズコントロール)や、急ブレーキ時にブレーキランプを点滅させ後続車に急減速を知らせるESS(エマージェンシーストップシグナル)を搭載し高次元での快適さ安全性を高めている。2023年モデルでは、新たにハイ・ロービームの切り替えを自動で行うAHB(オートハイビーム)の採用と、新色のメタリックディアブロブラックが設定された。希望小売価格は273万9000円(税込み)。

カワサキ Ninja H2 SX メタリックディアブロブラック Right

『Ninja H2 SX』の機能に、KECS(カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション)を搭載することで、より安定感の高いコーナリングを可能にしたのが『Ninja H2 SX SE』。2023年モデルはASB(オートハイビーム)を追加。カラーリングの変更はない。希望小売価格は305万8000円(税込み)。

カワサキ Ninja H2 SX SE エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラック
カワサキ Ninja H2 SX SE エメラルドブレイズドグリーン×メタリックディアブロブラック Right

 Ninja H2シリーズで唯一のカウルレスモデルである『Z H2 SE』は『Ninja H2 SX』と同じKECS(カワサキ電子制御サスペンション)を装備する。ブレンボのStylemaとマスターシリンダーを採用したフロントブレーキコンポーネントは、制動力とコントロール性を向上させスーパーチャージドフラッグシップZの魅力をより高めている。2023年モデルは、新色のメタリックマットグラフェンスチールグレー×エボニーを設定。さらに令和2年排出ガス規制への適合のため型式および型式指定・認定番号の変更が行われており、それにより燃料消費率がWMTCモード値16.9km/Lから17.1km/Lへ変更された。希望小売価格は225万5000円(税込み)。H2シリーズの2023年モデル3車種は、4月8日(土)から発売予定。

カワサキ Z H2 SE メタリックマットグラフェンスチールグレー×エボニー
カワサキ Z H2 SE メタリックマットグラフェンスチールグレー×エボニー Right

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