J屈指のタレント育成力!大分トリニータU-18出身の「最強ベストイレブン」はこれ

現在開催中のAFC U20アジアカップに出場しているU-20日本代表。大分トリニータからは屋敷優成と“飛び級”の保田堅心が参加している。

アカデミー育ちの両選手を代表に送り出しながらチームも今季の明治安田生命J2リーグ、唯一の開幕3連勝スタート。

そこで、これまで数々の名選手を輩出してきた九州の育成の雄、大分トリニータU-18出身の「最強ベストイレブン」を選んでみた。

GK:西川周作

1986年6月18日生まれ(36歳)

宇佐市出身。アカデミー時代からGKとしての高い能力とともにプレースキックも話題となり、実際にゴールも決めていた異色の守護神。

2005年にトップ昇格すると1年目から21試合に出場。2010年にサンフレッチェ広島、2014年には浦和レッズへ移籍し、数多くのタイトルを獲得した。

浦和で記念すべき10年目を迎える今季も開幕から正GKを務めている。

DF:福元洋平

1987年4月12日生まれ(35歳)

大分市出身。「調子乗り世代」で日本代表キャプテンを務めるなど将来を嘱望されたセンターバック。

2種登録だった2005シーズンからペリクレス・シャムスカ監督のもとで試合に出場。プロ入り後はやや伸び悩んだが、2013シーズンに徳島ヴォルティスでJ1昇格を成し遂げている。

2019シーズン限りで現役を引退。現在は福岡の企業に勤めている模様。

DF:岩武克弥

1996年6月4日生まれ(26歳)

大分市出身。高校3年次の2014シーズン、2種登録ながらJ2で10試合に出場。

おそらくトップ昇格を打診されていたと思われるが大学進学を選択。明治大学で4年間経験を積み、2019年に浦和レッズでプロ入りを果たした。

2021年に移籍した横浜FCでレギュラーを獲得。昨季、チームの1年でのJ1復帰に大きく貢献した。

DF:松原健

1993年2月16日生まれ(30歳)

宇佐市出身。U-15のセレクションは不合格だったものの、3年後の再チャレンジで大分U-18へ加入。

アカデミー時代にサイドバックへコンバートされ、2種登録だった2010シーズンに早くも9試合に出場している。

アルビレックス新潟を経て、2017年に横浜F・マリノスへ移籍。2度のリーグ優勝に貢献し、日本代表キャップも手にした。

DF:岩田智輝

1997年4月7日生まれ(25歳)

宇佐市出身。五輪出場はならなかったが、東京世代を代表する守備のマルチロール。

2016年にトップ昇格した大分トリニータでJ3からのJ1復帰を達成。2021年に移籍した横浜F・マリノスでも2年目の昨季、リーグ優勝へと導いた。

DFとして2006年の田中マルクス闘莉王(浦和)以来となるJリーグMVPを受賞。この冬、さらなる成長を目指しセルティック移籍を決断している。

MF:東慶悟

1990年7月20日(32歳)

2012年のロンドン五輪で日本代表の10番を背負った男。アカデミー同期は清武功暉、岸田和人、岸田翔平など。

福岡の北九州市出身で、高いレベルを求めて高校から大分U-18へ。世代別代表の主力だったこともあり、プロデビューした2年後の2011年には大宮アルディージャへと引き抜かれた。

ロンドン五輪後の2013年にFC東京へ移籍。チームの中心として活躍し、2019年からは10番を背負っている。

MF:為田大貴

1993年8月24日生まれ(29歳)

名前は「だいき」ではなく「ひろたか」。2020年に屋敷優成が塗り替えるまで大分の公式戦最年少出場記録(17歳12日)を持っていた。

デビュー当時はボランチなど守備的なポジションで起用されることが多かったが、2015年以降は中盤の左サイドが主戦場に。

アビスパ福岡、ジェフユナイテッド千葉を経て、2021年からセレッソ大阪でプレー。今季はJ1開幕戦でいきなりゴールを決めた。

MF:梅崎司

1987年2月23日生まれ(36歳)

西川周作とは同学年。トップ昇格2年目の2006年にスタメンに定着すると、同年8月に日本代表へ招集。大分初のA代表選手となった。

2007年1月にフランスのグルノーブルへ期限付き移籍したものの半年で復帰し、2008年からは浦和レッズで10年間プレー。

湘南ベルマーレを経て、2021年夏に大分へ帰還。今季から背番号を7番に変更し、開幕からスタメンとしてチームの3連勝に貢献している。

MF:清武弘嗣

1989年11月12日生まれ(33歳)

大分市出身。梅崎司が浦和へ移籍した2008年にトップ昇格し、温泉のように湧き出る大分アカデミーのタレント輩出力を知らしめた天才MF。

プロ1年目からスーパーサブとしてインパクトを残すと、2010年に移籍したセレッソ大阪で大活躍。2012年夏に海を渡りドイツやスペインでプレーした。

2017年1月にセレッソ大阪でJリーグ復帰。翌年から10番を背負っていたが、今季、渡欧前につけていた13番へと変更した。

FW:後藤優介

1993年4月23日生まれ(29歳)

アカデミーでは為田大貴、茂平らと同期。

2012年にトップ昇格し、2014年から背番号は9番に。当時はまだ献身さが光るタイプのFWだったが、2016年に就任した片野坂知宏監督のもとで点取り屋として開花した。

3年連続で二桁得点を記録するなど、J3だった大分のJ1復帰に大貢献。直後に清水エスパルスへ移籍し、今季からはモンテディオ山形でプレーしている。

FW:屋敷優成

2003年10月18日生まれ(19歳)

最後は期待を込めて、2020年に大分の公式戦最年少出場記録を「16歳9カ月25日」に更新し、現在U-20日本代表でレギュラーを務める中津市出身の屋敷を選出。

身長164cmと小柄でスピードと献身性に長け、攻守におけるサポート力が強み。大分での登録ポジションはFWながらU-20代表ではサイドバックで起用され、馬車馬のように右サイドを駆け上がっている。

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クラブでも今季の開幕戦、梅崎に代わって途中出場しチームの劇的勝利に貢献。大分で今もっとも目が離せない選手の一人だ。

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