卒業しても一緒だよ!渡嘉敷中3年生13人、似顔絵を壁画に 運動会のあの一枚をモデルに 沖縄

 【渡嘉敷】渡嘉敷中学校3年生13人が11日の卒業式を前に1日、学校の東側の道路沿いのコンクリート塀に全員で卒業記念壁画を完成させた。同中では毎年、旅立ちを前に学校の校門付近の塀にペイント壁画を描いている。

 何を描くか悩んだ末に、3年生が最後の運動会で写した記念写真を参考に全員の似顔絵を描くことにしたという。放課後などの時間を利用して2カ月かけて、一人一人が自身の似顔絵を丁寧に描いた。絵の隣に全員のペイント手形も付けた。担任の町田宗太教諭と副担任の宮城直久教諭(美術)が指導した。

 生徒の一人は「絵を描きながら今までの数々の思い出がよみがえった。みんなの最後の共同作業となった」と話した。

 愛知県から留学した生徒は「学校や島への感謝の気持ち、在校生や壁画を見た人たちが楽しい気持ちになるように思いを込めて描いた。名古屋に帰るので、また、島に来た時に壁画を見るのが楽しみ」と声を弾ませた。(米田英明通信員)

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