オープン戦13日目 ヤンキース・コールがカージナルス有望株を称賛

日本時間3月9日、メジャーリーグはオープン戦がスタートして13日目を迎えた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の出場国とメジャー球団の練習試合が行われる一方で、オープン戦も引き続き行われており、カージナルスはヤンキースと対戦。売り出し中の有望株ジョーダン・ウォーカーはヤンキースのエース、ゲリット・コールからヒットを放つなど4打数2安打1打点の活躍を見せ、4対0の勝利に貢献。ウォーカーのことを「知らなかった」というコールだが、試合後には打者としての完成度の高さを称賛した。

コールは4回途中まで57球を投げ、7つの三振を奪った一方で、カージナルス打線を2安打に封じた。そのうち1安打を放ったのが「3番・左翼」でスタメン出場したウォーカーだ。初回の第1打席はインコースのボール気味のフォーシームを打ってサードゴロに倒れたが、4回表の第2打席はインハイのフォーシームをレフトへ運ぶヒット。コール降板後の5回表には二死1・3塁のチャンスでライトへの先制タイムリーを放った。オープン戦の通算成績は28打数12安打となり、打率.429、OPS1.286と好調を維持している。

「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキングで全体4位という高評価を受けているウォーカーについて、コールは「いいスイングをしていたと思う」とコメント。「1打席目のあと、しっかり調整してきた。失礼なことを言うつもりはないけれど、正直彼のことは知らなかったんだ。でもボーダーライン上のいいボールにいいスイングをしていた」とウォーカーにヒットを許した打席を振り返った。

「最初の打席では、彼の速球を3球投げたけれど、彼は3球目に詰まらされた。2打席目はそのコースに手を出さないようにしっかり準備をしていた。そして、いいスイングでヒットを打ったんだ。今日の試合のなかで最もいいスイングの1つだったと思うよ」とコール。アルバート・プホルスの再来とも言われる強打の有望株は、ヤンキースのエースとして活躍中の右腕にもインパクトを与えたようだ。

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