「なんとか円満に、前に」JR東海「田代ダム案」東京電力側との本格協議へ静岡県に了解求める

リニア中央新幹線のトンネル工事に伴う水の静岡県外への流出対策「田代ダム案」について、JR東海は東京電力側と本格的な協議をするにあたり、静岡県の了解を求めました。

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JR東海が提案する「田代ダム案」は、大井川上流にある東京電力の発電用ダムの取水量を抑えて、リニア工事による水の県外流出分と相殺する案です。

田代ダム

「田代ダム案」の実現性をめぐっては、2023年1月の静岡県の専門部会で水利権を持つ東京電力側の確約をとるように専門家からJR東海に注文がありました。

東電側からは本格的な議論を行うことについて、流域の市や町などの関係者に確認をとることが必要との見解が示されたため、JR東海は今回、静岡県の了解を求めた格好です。

<JR東海 金子慎社長>

「なんとかたくさんの理解を円満に得て、前に進めたい」

ただ、大井川流域などとの交渉については県が窓口となっているため、県は3月9日、利水関係協議会の場で慎重に議論すべきだとJR側に文書を出しました。

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