マーリンズが選手層を強化 グリエル、イグレシアスとマイナー契約

日本時間3月10日、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、マーリンズはアストロズからフリーエージェント(FA)となっていたユリ・グリエル、ロッキーズからFAとなっていたホセ・イグレシアスの両ベテラン内野手とマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。マーリンズはオフシーズン中からグリエルに興味を示していたが、ようやく契約に漕ぎつけた。イグレシアスもなかなか契約が決まらない状況が続いていたが、同じキューバ出身のグリエルとともにマーリンズに加わることになった。

現在38歳のグリエルは、昨季アストロズで146試合に出場して打率.242、8本塁打、53打点、8盗塁、OPS.648を記録。2021年は打率.319で首位打者に輝き、ゴールドグラブ賞も受賞するなど充実のシーズンを過ごしたが、昨季は大きく成績を落とした。アストロズがホセ・アブレイユと3年契約を結んだため、アストロズに残留する可能性は事実上消滅。結局、早い段階から興味を示していたマーリンズとマイナー契約を結ぶことになった。

マーリンズはロースターの40人枠のなかに一塁を本職とする選手がギャレット・クーパーしかおらず、スプリング・トレーニングではジョーダン・グロシャンズやジェラール・エンカーナシオンといった若手選手に一塁守備の練習をさせていた。グリエルの加入は若手選手を本来のポジションに専念させられるというメリットもある。

一方、現在33歳のイグレシアスは、昨季ロッキーズで118試合に出場して打率.292、3本塁打、47打点、2盗塁、OPS.708を記録。2021年に守備防御点-22と壊滅的だった遊撃の守備も昨季は守備防御点-4と改善されていた。マーリンズは正遊撃手ミゲル・ロハスをトレードで放出しており、ジョーイ・ウェンドルが正遊撃手を務める予定だが、イグレシアスはジョン・バーティやギャレット・ハンプソンといったユーティリティ・プレーヤーとともに遊撃のバックアップを担うことになりそうだ。

なお、マーリンズはトミー・ジョン手術を受けたマックス・マイヤー、アンソニー・ベンダーらを60日間の故障者リストに登録することでロースターの40人枠を空けることができる。グリエルとイグレシアスがメジャーのロースター入りする可能性は十分にありそうだ。

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