ツアープロ専用練習場でモリカワが復調 メジャーVドライバーにも回帰

今大会から1Wを前に使用していたのに替えた(Sam Greenwood/Getty Images)

◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 初日(9日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7275yd(パー72)

広大なTPCソーグラスのドライビングレンジにはPGAツアーの選手専用の練習場がある。通常営業時のゲストも使える打席に向かい合うように、500ydほど先に作られたエリア。コリン・モリカワは今週、いや前週末からこちらの打席でボールを打ち込んだ。

「アーノルド・パーマー招待」で予選落ちした週末、すぐに東海岸に車を走らせてコース入り。土曜日から1Wを振りまくり、毎日2時間はフルスイングに時間を費やしていた。努力の成果はすぐに結果に。“第5のメジャー”で暫定首位に1打差2位の7アンダー発進。15ホールでパーオンに成功する安定したプレーで「65」をマークした。

3つスコアを伸ばした後半2番(パー5)では残り235ydからフォローの風に乗せてピン右1mに2オンさせるスーパーショット。「4Iと5Iの間の距離で迷っていたんだけど、4Iでカット気味に。少しあたりが薄かったけれど狙っていたところにのってくれた。あれだけ近ければ入れたいよね」と納得した。

年明けからテーラーメイドの「ステルス2」シリーズの1Wを投入。今回のタイミングで2020年に「全米プロ」、21年「全英オープン」を制した当時のテーラーメイド SIMに回帰した。

昨年は予選落ちした大会で自身のコースベストをマーク。「昔のことはあまり気にしない。良いプレーができたら居心地がよくなるもの。良いプレーができなかった場所でも、『嫌いだ』とか『自分には合わない』とは僕は言わない。たくさんの選手が思うようには考えないんだ」と勢いづく。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)

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