レッズの開幕投手は2年目右腕ハンター・グリーン ベル監督が発表

日本時間3月10日、レッズのデービッド・ベル監督は6対8で敗れたカブスとのオープン戦のあと、メジャー2年目を迎えた剛球右腕ハンター・グリーンを今季の開幕投手に指名した。大役を任されることになった23歳のグリーンは「球団の歴史を考えれば、とても大きな栄誉だ。シンシナティの街でたくさんの成功を収めてきた球団だからね。先発ローテーションには他にもタレントが揃っているし、そのなかで開幕投手を任せてもらえることを誇りに思う」とコメント。5度の世界一を誇るレッズの今季の戦いはグリーンからスタートする。

グリーンは2017年ドラフト全体2位指名を受けてプロ入りし、昨季はメジャー未経験ながら開幕ローテーション入り。コンスタントに100マイルを計測する剛速球を武器に、24試合に先発して125回2/3を投げ、5勝13敗、防御率4.44、164奪三振を記録した。右肩痛による6週間の離脱があったものの、最終8先発で防御率1.75、最終6先発では防御率1.02という快投。メジャー2年目を迎える今季は大ブレイクを期待されており、サイ・ヤング賞争いのダークホースに挙げる声もある。

そんなグリーンは、今回のスプリング・トレーニングの課題として「第2の変化球の向上」を掲げている。昨季全投球の4割以上を占めたスライダーは被打率.170と威力を発揮したが、チェンジアップは被打率.364と打ち込まれ、全投球の5.3%しか使用しなかった。「僕は球界で最高の投手の1人になりたいと思っている」とグリーン。「マックス・シャーザー、ジェイコブ・デグロム、ジャスティン・バーランダー、サンディ・アルカンタラなどを見ていると、剛速球だけでなく、変化球を上手く活用している。それが必要だということはわかっているんだ」とさらなる成長を目指す。

なお、今季の開幕投手が決定したのはレッズが3球団目。すでにエンゼルスは大谷翔平、ガーディアンズはシェーン・ビーバーが今季の開幕投手に決まっている。

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