城下町雛めぐりという企画にぴったりの逸品 大正時代の作とされる「大名行列人形」展示 / 岡山県津山市

大正時代の作とされる「大名行列人形」が田町のまちの駅城西浪漫館(中島病院旧本館)ギャラリーに展示され、訪れる市民や観光客らの注目を集めている。4月3日まで。
津山城下町雛めぐり(同実行委など主催)の一環で、同病院4代目の中島壮太理事長(81)=同所=から寄託された中島家に代々伝わる品を初披露。
人形は、槍持(やりもち)や奴(やっこ)ら足軽を先頭に、馬にまたがる侍、駕籠(かご)かきら18体が並ぶ。それぞれ面立ちや衣装も年代を感じさせ、背後の松や紅梅、夫婦ヅルを描いた金屏風が華やか。
小田中の主婦(67)は「大名行列の人形を見るのは初めて。とても趣があり、城下町雛めぐりという企画にぴったりの逸品ですね」と見入っていた。
中島理事長は「幼いころ、桃の節句の時季になるとひな人形とともに蔵から出し、母親らが手間をかけて並べていたのを思い出します」と話した。
このほかギャラリーには、中島家の大正期の段飾りひな人形、美作市真加部の当麻寺から寄託された明治期の内裏びな、大正期の御殿飾りも展示中。
展示や期間中のイベントに関する問い合わせは、まちの駅城西浪漫館(℡228688)。

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