泉中で最後の卒業式 矢板中に統合、76年の歴史に幕

校旗を返納する斎藤校長(中央)

 本年度で76年の歴史に幕を下ろす矢板市泉中で10日、卒業式と閉校式が行われ、最後の在校生となった3年生15人と保護者や地域住民ら約70人が学びやとの別れを惜しんだ。

 同校は1947年創立で、今回卒業した3年生を含め6184人が卒業した。4月からは矢板中に統合される。

 閉校式で斎藤孝浩(さいとうたかひろ)校長(58)は「地域の方々に支えられ、子どもたちが主体的に活動できるいい学校がつくれた」と感謝し、斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)市長に校旗を返納した。

 生徒代表の三品蒼唯(みしなあおい)さん(15)は「泉中独自の行事に取り組んだことが心に残る一番の思い出。3年間の日々は、とても充実したものだった」と振り返り、「泉中の卒業生としての誇りを失うことなく、社会に貢献できる人間になりたい」とあいさつ。生徒たちは最後に校歌を静聴した。

© 株式会社下野新聞社