ラグビー高校日本代表 大分東明から留学生2人が選出 【大分県】

ラグビーの高校日本代表メンバーに、フィジーから東明高に留学しているダウナカマカマ・カイサとナブラギ・エロニが選ばれた。2人は13日から東京で行う遠征直前合宿に参加し、21、26の両日にU-19アイルランド代表と試合を行う。2人は、「選ばれてうれしい」と喜んだ。

攻守の要となるNO.8のカイサは、陽気で学校の人気者。卒業式に3年生を代表して「3年間のありがとう」の思いを込めて答辞を読んだ。ラグビーだけでなく、日本の言葉や文化を学んだ。白田誠明監督は「ポジティブで周りを陽の雰囲気に巻き込む。真面目でひたむき、日本人の魂を持っている」と3年間の成長に目を細める。1試合を通して同じ強度を保ち、性格同様に献身的なプレーでチームの勝利に貢献してきた。高校日本代表でも同じような働きが求められる。カイサは「(これまでの選考)合宿では周りの選手がうまかったが、自分の仕事はできた。将来は日本代表を目指しているので、今回の遠征でアピールして目標に近づきたい」と青写真を描く。

ダウナカマカマ・カイサ(左)とナブラギ・エロニ(右)

CTBエロニは、天性のバネとスピードを兼ね備え、これまで数々の独走トライで観客を熱狂させた。調子の良い状態を長く保てるように、日本での3年間で自分を律することを学んだ。高校日本代表でもポイントゲッターとしての役割を求められる。白田監督は「調子が乗ったときのエロニは(誰にも)止められない。代表でも持ち味を存分に発揮してほしい」と期待を寄せる。エロニは「力強いプレーをして最高のパフォーマンスを見せたい」と意気込む。

4月からカイサは帝京大、エロニは京都産業大に進学する。全国大学選手権の決勝で対戦することを楽しみにする2人だが、アイルランド遠征では「東明で教えてもらったラグビーをしたい」と感謝の思いを持ってプレーする。

大分東明で学んだ3年間の感謝をプレーに込める

(柚野真也)

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