なぎなた 三者三様の2年生が軸となり団体日本一を目指す大分西 【大分県】

昨年11月、県高校新人大会のなぎなた団体で優勝した大分西は、25日から開催される全国高校選抜大会に出場する。2年前の同大会では、団体で日本一、昨年は個人で準優勝と好結果を出している。「今大会への期待は高まるが」と水を向けると、築城理恵監督は「選手が入れ替わり、昨年、おととしとは違うチーム。プレッシャーはあると思うが、『自分は自分』という気持ちで試合に臨んでほしい」と強調した。

全国高校選抜大会に出場するメンバーは5人。小学生の頃からの競技経験がある3人の2年生が軸となる。県高校新人大会の個人で優勝した浦田咲春は、明るく元気なチームのムードメーカー。キャプテンの疋田七海は、格上相手でもポイントを取り「ミラクルななみ」と呼ばれるほど勝負強い。努力家の植木結奈は、そつなく与えられた役割を全うできる。築城監督は「三者三様、みんな自分を持っていて周りに影響されない」と、それぞれのキャラクターを尊重している。

練習から互いへの声掛けが増えた

全国大会など高いレベルで実績を積んだ先輩たちに比べ、これまで表舞台に立てずにいたチームは、「貪欲さが足りない」と指摘され続けてきた。年明けから2年生を中心に「自分たちも日本一を目指すチームになりたい」との思いが表に出るようになり、練習から互いを高め合う声掛けが増えた。試合においても「部員15人の代表として試合に出る以上は、責任を持って一本を取りたい」(浦田)と勝利への意識が高くなった。

大会まで約2週間、疋田は「今までやってきたことを出し切りたい。自分たちができることをやるだけ」と話し、植木は「これから新しい技を習得するのは難しいが、決めたい技を磨きたい。足りない部分はチーム力で支え合いたい」と意気込む。「県総体やその後のインターハイ(全国総体)に向けて成長できるネタを集められるような大会になればいい。同じ高校生が相手。何が起こるか分からない。夢は大きく」と築城監督。日本一を口にはしなかったが、結果は後から付いてくるとの思いで試合に送り出すつもりだ。

チーム一丸となって日本一を目指す

(柚野真也)

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