WBC3日目 侍ジャパンが韓国に快勝で2連勝 プールAは大混戦に

日本時間3月11日、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会3日目を迎えた。初出場のチェコは1点ビハインドで迎えた9回表に4点を奪って逆転し、中国を8対5で破って大会初勝利をマーク。侍ジャパンは先発のダルビッシュ有が韓国に先制を許したものの、打線がつながり、終わってみれば13対4で快勝して初戦から2連勝となった。一方、台湾で開催されているプールAは大混戦に。キューバがパナマを13対4、チャイニーズ・タイペイがイタリアを11対7で破り、2勝のオランダを除く4チームが1勝ずつとなっている。

3回までに3点を先制し、6回終了時点で4対1と3点をリードしていたチェコだが、7回裏に中国打線の猛攻に遭い、一挙4失点。4対5と試合をひっくり返された。そのまま9回表を迎え、先頭打者が三振に倒れて一死となったものの、四球と二塁打で2・3塁のチャンス。ここで3ランが飛び出し、逆転に成功した。その後さらに1点を追加し、中国に8対5で勝利。初出場のチェコが記念すべき初戦で初勝利を挙げた。

侍ジャパンは先発のダルビッシュが3回表に先制2ランを浴びるなど3失点。しかし、直後の3回裏にラーズ・ヌートバーのタイムリーなどで4点を奪い、すぐさま逆転に成功すると、5回裏には近藤健介の1号ソロなどで2点を追加した。6対4と2点リードで迎えた6回裏には大谷翔平のタイムリーなどで一挙5得点。7回裏にも2点を追加し、ライバル韓国を相手に13対4で快勝を収めた。吉田正尚は3打数3安打5打点の大活躍。中堅ヌートバーの好守も光った。

初戦から2連敗を喫したキューバは、2点を先制するも2回裏に4点を失い、またも苦しい展開に。しかし、ヨアン・モンカダとルイス・ロバートJr.という現役メジャーリーガー2人を擁する打線がようやく目覚め、6回表にこの2人のタイムリーなどで4点を奪って逆転に成功した。7回表にモンカダの2点タイムリーなどで5点を追加すると、8回表にもモンカダの押し出し四球などで2得点。13対4でパナマを破り、大きな1勝を手に入れた。

初戦を落としたプールA開催国のチャイニーズ・タイペイは、3回を終わって5対2と3点をリード。ところが、4回表にサル・フレリックの2点タイムリー二塁打などで4点を失い、イタリアに逆転を許した。しかし、5対7と2点ビハインドで迎えた6回裏に張育成(チャン・ユーチェン)の1号2ランで追いつき、7回裏に1点を勝ち越し。8回裏にはダメ押しの3ランが飛び出し、11対7でイタリアを破った。

日本時間3月11日もプールAとプールBの計4試合が行われ、同12日からはいよいよプールCとプールDの戦いもスタートする。

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