ナショナルズが若き正捕手ルイーズと契約延長へ 8年契約で合意か

日本時間3月11日、「ワシントン・ポスト」のバリー・スバルーガ記者などが報じたところによると、ナショナルズは24歳の若き正捕手キーバート・ルイーズと8年5000万ドルで契約延長することで合意に至ったようだ。ナショナルズはルイーズをFAまであと5年保有可能だが、今回の8年契約によって保有可能期間が3年延びることになる。また、2年分の球団オプションも付属していることが報じられており、オプション行使の場合、ルイーズは2032年までナショナルズの正捕手を務める可能性がある。

ベネズエラ出身のルイーズは2014年7月にドジャースと契約し、2021年7月にナショナルズがマックス・シャーザーとトレイ・ターナーを放出したトレードでジョザイア・グレイらとともにナショナルズへ移籍。メジャー3年目の昨季は正捕手として自己最多の112試合に出場し、打率.251、7本塁打、36打点、6盗塁、OPS.673をマークした。プロスペクト・ランキングTOP100の常連だったポテンシャルをまだ完全に開花させたわけではないが、ナショナルズは長期にわたってルイーズに正捕手を任せることを決断したようだ。

2019年にワイルドカードから球団史上初のワールドシリーズ進出、そしてワールドシリーズ制覇を成し遂げたナショナルズだが、同年オフにアンソニー・レンドンがチームを去り、7年2億4500万ドルで再契約したスティーブン・ストラスバーグは相次ぐ故障でまともに稼働できないシーズンが続いている。世界一に貢献したパトリック・コービンも完全な不良債権と化しており、シャーザー、ターナー、フアン・ソトといったスター選手を次々に放出してチームを解体せざるを得なかった。

一連のトレードで獲得したプロスペクトを中心にマイナー組織は充実し始めており、彼らがメジャーの戦力になるであろう2025年ごろには再びポストシーズン進出を狙える態勢が整うはず。その「次代のナショナルズ」をルイーズは正捕手として牽引していくことになる。

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