異変…水道から「赤茶けた水」流れ続ける 国道延伸の工事影響、濁った水7時間も発生 水道代を減額へ

志木市役所=埼玉県志木市中宗岡

 埼玉県志木市は8日、国道254号バイパスの延伸に絡む水道管の敷設替え工事をめぐり、7日午後4時30分ごろから約7時間にわたり、同市内全域と富士見市の一部で水道に濁り水が発生した、と発表した。市は水道管の水掃き作業を実施し、濁り水は同日午後11時30分ごろに解消した。8日現在、人体に影響が出た報告は上がっていない。市は被害補償として、市内全世帯約3万7千世帯を対象に3月と4月の2カ月分の水道使用料金から一律1立方メートル分(約200円)を減額する。

 市によると、7日午後2時ごろから、同市中宗岡4丁目で、新しい水道管のつなぎ替え作業を実施していたところ、同日午後4時30分ごろから、市民らから「赤茶けた水道が出ている」などの報告が相次いだ。市の調査では、新旧のつなぎ替えで一時的に水道管の水の流れが変わり、旧水道管内に付着した鉄分などが流出したらしい。

 市は「市民に多大な迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げる。今後は危機管理マニュアルの充実と徹底を図り、再発防止に努めたい」としている。

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