福井駅は葉加瀬太郎さん、小松と加賀温泉駅は松任谷由実さん…北陸新幹線小松~敦賀6駅の発車メロディー発表 JR西日本

北陸新幹線延伸区間6駅の発車メロディー

 JR西日本は3月10日、2024年春に延伸開業する北陸新幹線小松―敦賀6駅の発車メロディーを発表した。福井県内の駅は芦原温泉駅は福井県あわら市出身の作曲家堀田庸元さん、福井駅はバイオリニスト葉加瀬太郎さん、越前たけふ駅は作曲家細川俊夫さん、敦賀駅は地元の作曲家佐淡(さわ)豊(本名小林和平)さんの楽曲に決まった。

 石川県内の小松駅、加賀温泉駅はともに歌手の松任谷由実さん作曲、夫の松任谷正隆さん編曲のオリジナル曲となった。

 芦原温泉駅は、18年の福井国体の式典で使われたファンファーレや行進曲などを手がけた堀田さんのオリジナル曲。竹田川や湧き上がる温泉をイメージし、あわら市の未来に向けた明るく、爽やかで、エネルギッシュなメロディーになっている。

 福井駅は、在来線の発車メロディーとして17年3月から使われている楽曲「悠久の一乗谷」を新たにアレンジした。福井市の一乗谷朝倉氏遺跡の魅力を発信する「一乗谷ディスカバリープロジェクト」メンバーの葉加瀬さんが、遺跡を訪れた際に感じた「里山の雰囲気、谷を吹く風、香り、山の手触り」を込めた曲だという。

 越前たけふ駅の楽曲に採用された細川さんは、日本を代表する作曲家で、世界で活躍する音楽家が越前市に集う「武生国際音楽祭」の音楽監督を長年務めている。越前打刃物を鍛錬する音を取り入れ、楽しいメロディーに仕上げた。

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 細川さんは「(越前市は)人々は明るく、美しいものがたくさん残されている街。旅に出ることが、ワクワクするようなチャイムを作りたかった」とコメントしている。

 敦賀駅の発車メロディーは、敦賀市の敦賀まつりで歌われている楽曲「来い来い敦賀」。市民による投票などを経て、採用された。作曲者の佐淡さんは21年8月に73歳で亡くなった。明るく爽やかな曲調で、駅舎のデザインイメージ「煌(きら)めく大海から未来へ飛翔(ひしょう)」が連想できる。

 発車メロディーはいずれも15秒程度。福井県内の駅は各設置市が、石川県内の駅は同県がJR西に提案していた。

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