Dバックスが新人王候補キャロルと8年1億1000万ドルで契約延長へ

日本時間3月12日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、ダイヤモンドバックスは今季の新人王最有力候補に挙げられている若手有望株コービン・キャロルと8年1億1000万ドルで契約延長することで合意に至ったようだ。2031年の球団オプションが付属しており、オプション行使の場合、9年1億3400万ドルの契約になるという。また、主にアウォード投票の結果によって2029~31年の年俸が上昇し、キャロルは最大で9年1億5400万ドルを得る可能性があることが報じられている。

現在22歳のキャロルは、2019年ドラフト1巡目(全体16位)でダイヤモンドバックスに入団し、昨年8月にメジャーデビュー。32試合に出場して打率.260、4本塁打、14打点、2盗塁、OPS.830と今季に期待を持たせる数字を残した。守備面では外野3ポジションをこなし、合計で守備防御点+4を記録している。今季は「MLBパイプライン」によるプロスペクト・ランキングTOP100でガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)に次ぐ全体2位にランクイン。ナショナル・リーグの新人王最有力候補に挙げる声も多い。

ダイヤモンドバックスはキャロル以外にも、アレック・トーマス、今オフのトレードでブルージェイズから獲得したガブリエル・モレノなど若手有望株が揃う。21年ドラフト全体6位のジョーダン・ローラー、昨年ドラフト全体2位のドリュー・ジョーンズも控えており、キャロルはそうした若手野手グループのリーダーと目される存在だ。

投手陣にもトミー・ヘンリー、ドレイ・ジェイムソン、ライン・ネルソン、ブランドン・ファートといった楽しみな若手がおり、ナ・リーグ西部地区の絶対王者ドジャースや大型補強で王座奪取を目指すパドレスに対抗できる戦力を整える可能性を秘めているダイヤモンドバックス。22歳のキャロルとの長期契約は来たる黄金期を象徴する契約となるかもしれない。

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