オープン戦16日目 千賀が右手人差し指腱炎で登板回避 筒香3の0

日本時間3月12日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプールCとプールDの戦いがスタートするなか、メジャーリーグはオープン戦16日目を迎えた。レンジャーズの筒香嘉智は「8番・DH」でレッズ戦にフル出場したが、3打数ノーヒット。メッツの千賀滉大はナショナルズ戦に先発する予定だったが、右手人差し指の腱の炎症により登板を回避した。メッツの球団公式の発表によると、千賀の右手人差し指は軽症のようだが、次回の登板予定はまだ決まっておらず、様子を見ながら判断していくことになりそうだ。

前日の試合でオープン戦初出場を果たし、3打数2安打3打点の活躍を見せた筒香。今日は「8番・DH」でスタメン出場したが、2回裏一死走者なしの第1打席はピッチャーゴロ、4回裏無死走者なしの第2打席はファーストゴロ、6回裏一死2塁の第3打席はセカンドゴロ(二塁走者も走塁死でダブルプレー)に倒れ、3打数ノーヒットに終わった。試合は序盤から主導権を握ったレンジャーズがレッズの追い上げに遭いながらも8対7で勝利している。

千賀はオープン戦2度目の先発予定だったが、右手人差し指の付け根の腱炎により登板を回避。ビリー・エプラーGMは「新しいボールに適応しようとしている他の選手で同じような経験をしたことがある。彼らは(アメリカの滑りやすいボールを)強く握ろうとするんだ。そんなに強く握ることに慣れていないから(このような故障が発生してしまう)」と語り、メジャーリーグの公式球に適応する過程での故障ではないかと分析した。

バック・ショウォルター監督は「シーズン中であれば、おそらく彼は投げていたと思う。でも、今はその必要はないんだ」とコメント。指揮官の発言からは、千賀の右手人差し指の状態が軽症であることがうかがえる。WBCコロンビア代表を辞退することになったホセ・キンタナ、WBCアメリカ代表から外れたブルックス・レイリーなど、投手陣に故障者が続出しているメッツ。千賀が軽症であることは、暗いニュースが続くなかで朗報と言えそうだ。

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