福井県池田町が移住者向けテキスト作りへ…集落運営や慣習を明文化

 福井県池田町の定例町議会は3月9日開会。会期は17日までの9日間。2023年度一般会計当初予算案(39億3450万円)や22年度一般会計補正予算案(1145万円減)など29議案が提案され、専決処分1件の報告があった。杉本博文町長は施政方針で、住民と移住者が集落内でより良い生活を送ってもらうため、集落の運営方法や慣習などを明文化した各集落のテキスト作りに着手するとし、まずはモデル集落を選定すると述べた。 ⇒移住者は「都会風吹かさないで」…暮らしの七カ条が波紋

 2人が一般質問した。区長会が移住者の心得を説いた「池田暮らしの七か条」について、杉本町長は、七か条を作るに当たっては集落のテキスト作りが念頭にあったとし「移住者を迎え入れる体制を整えようと前向きに取り組んだと思っている。集落を良くしたいという区長会の本心をご理解いただけたら」と述べた。

 補正予算案の減額は、新庁舎・図書館の建設地の造成工事を見送るなどしたため。

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