WBC5日目 侍ジャパン4連勝で1位通過 プールAは失点率で決着

日本時間3月12日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は大会5日目を迎え、東京ドームで開催されているプールBは侍ジャパンがオーストラリアに快勝。1次ラウンド4戦全勝で1位通過が決定した。一方、台湾で行われていたプールAはキューバがチャイニーズ・タイペイ、イタリアがオランダに勝利。この結果、パナマを含めた全5チームが2勝2敗で並ぶことになり、大会の規定に基づいて「失点率」によりキューバが1位、イタリアが2位で準々決勝に進むことになった。よって、侍ジャパンは準々決勝でプールA2位のイタリアと対戦する。

プールBのチェコ対韓国の一戦は、韓国が初回に李政厚(イ・ジョンフ)やトミー・エドマンのタイムリーで一挙5点を先制。2回裏には金河成(キム・ハソン)に1号ソロが飛び出し、6対0と試合の主導権を握った。そのまま韓国が優位に試合を進め、7対3で勝利。今大会初勝利を挙げ、プールB2位での準々決勝進出に望みをつないだ。

韓国がチェコに勝利した時点で準々決勝進出が決まった侍ジャパンは、初回に大谷翔平の1号3ランで先制。2回表にはラーズ・ヌートバーのタイムリーなどで2点を追加し、5回終了時点で7対0と大量リードを奪った。先発の山本由伸は4回1安打8奪三振無失点の快投。9回裏に1点を返されたが、7対1でオーストラリアを破り、4連勝で1次ラウンドの戦いを終えた。

プールAでは開催国のチャイニーズ・タイペイがキューバに1対7で敗戦。初回にアルフレド・デスパイネのタイムリー二塁打などで4点、2回裏にヨアン・モンカダの1号ソロなどで2点を奪われ、早々に6点のビハインドを背負うなど、キューバ打線の勢いを止められなかった。

勝てばプールA1位が決まるオランダは、3回表にチャドウィック・トロンプの1号ソロで先制するも、4回裏に大量6失点。イタリアに1対7で敗れ、まさかの1次ラウンド敗退となった。イタリアは多くの得点を奪い、失点を最小限に抑えるという理想的な勝ち方で、プールA2位に滑り込み。準々決勝で侍ジャパンと対戦することになった。

これでプールAの戦いは終了。日本時間3月13日にプールBの残り2試合が行われ、プールB2位も決定する。

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