「星降る夜に」がクランクアップ! 吉高由里子&北村匠海が早くも“現場ロス”

3月14日に最終回を迎える、テレビ朝日系連続ドラマ「星降る夜に」(火曜午後9:00)がクランクアップ。主演の吉高由里子、共演の北村匠海、ディーン・フジオカからコメントが到着した。

「星降る夜に」は、多くの恋愛ドラマを手掛けた名手・大石静氏が描く、海町を舞台にした大人のピュアラブストーリー。感情を忘れて孤独に生きる35歳の産婦人科医・鈴と、音のない世界で自由に生きる25歳の遺品整理士・柊一星(北村匠海)が星降る夜の出会いを機に、世の中のさまざまな既成概念を鮮やかに飛び越えながら、運命の恋を育んでいく姿を描く。

そろって撮影終了となった吉高と北村。2人は、ファンにとっても思い出深い“ある場所”での撮影を終えた。

吉高は「こんなに早く終わると感じたドラマは初めて。このドラマの現場は私にとって、“当たり前の日常”になっていました」と感慨深げで、「その日常が奪われてしまう寂しさが、明日からすごく襲ってきそうです」と早くも“現場ロス”の予感。加えて、「今回の現場では、私が10代や20代前半だった頃にご一緒したスタッフさんとも再会できて、すごく懐かしくもなったり、また会えるってうれしいなとあらためて思ったりもしました。きっと明日からはすごく寂しくなると思うけど、その寂しさを紡いでいったら、『寂しい分だけ現場に浸れていたんだよ』っていう喜びが出てきそうな感じがします。その喜びを大切に咀嚼(そしゃく)しながら、この現場を卒業していきたいと思います」と晴れやかな表情で前を向いた。

一方、北村も「こんなに撮影が終わってほしくないなと思うことは、ちょっと久々。毎日笑っていたな、という印象です」と振り返り、今回初挑戦した手話についても、「今や普通のお芝居をするのがちょっと怖いくらい、手話がなじんじゃいました。それほど、一星でいる毎日が自分にとって、とてもいい日々だったなと思います」と充実ぶりをうかがわせた。そして、「また同じチームで、皆さんと作品を撮れたら幸せだなと思います。ぜひまた一緒に作品をやってください!」と期待を寄せた。

2人より先にクランクアップを迎えていたディーン。45歳の心優しきポンコツ新人ドクター・佐々木深夜を演じきったディーンは、開口一番「おつかレインボー!」とおちゃめにあいさつすると、「最初にこの作品の脚本を読んだ時、世の中が今必要としているものなんだろうなと思う“包まれるような優しさ”を、すごく感じました。そして、ポンコツ役がこんなに癖になるとは思わなかったですね(笑)。うまく転がされて、とても心地よかったです! 本望ですね! もう思い残すことはありません!」と新境地を開拓できた作品への愛を述べ、最後まで笑顔で現場を後にした。

最終回では、5年にわたり鈴を逆恨みしてきた伴宗一郎(ムロツヨシ)が、そんな自分にも降り注ぐ鈴の優しさや、同じ境遇に苦しむ深夜の共感にさいなまれ、自らの命を絶とうと海へ向かう。しかし、すんでのところで一星に全力で抱きしめられた伴は、まるで子どものように、そしてすべての思いを吐き出すかのように、涙を流す。

そんな伴の姿は、妻・彩子(安達祐実)とおなかの中の子を同時に亡くしてから10年、涙を流せないまま、医者になること選んだ深夜の心の時計の針を、優しく進めていく。妻の親友でもあった北斗千明(水野美紀)が営む「遺品整理のポラリス」に深夜が訪れ、「10年間、お願いできなくて…ごめんね」と、妻と暮らした家を整理する決心を告げる――。

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