降雨少なく芦田川水系のダムがピンチ 貯水率低下で約10年ぶり取水制限 広島

広島県東部を流れる芦田川水系でダムの貯水率が低下していることから、約10年ぶりに取水制限が実施されています。

福山河川国道事務所によりますと、芦田川水系の八田原ダムと三川ダムの貯水量は、13日午前9時の時点で約1495万トン、貯水率は約42.3%となっています。

12日に取水制限の目安となる1500万トンを下回ったため、2013年6月以来の約10年ぶりに13日から取水制限が実施されました。

農業用水と工業用水それぞれ20%の取水制限となります。

去年10月以降で流域に降った総雨量が、平年と比べて55%近く少なかったことが影響したとみられ、特に八田原ダムについては貯水率が30%を下回っています。

地元の自治体などでつくる「芦田川渇水調整協議会」は、貯水量が1100万トンを下回る見込みの場合は、第2次取水制限の対応を協議する予定です。一方、2000万トン程度まで回復すれば、取水制限を解除する見通しです。

今のところ、上水など生活用水への影響はないということです。

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