新型コロナウイルス対策のマスク着用ルールが3月13日緩和された。福井県内では、屋内外問わずこれまで同様にマスクを着ける姿が多く見られ、様子見の初日となった。
新型コロナは感染症法上の位置付けが5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」になる。政府はこれまで屋内では原則着用を求めていたが、「個人の判断に委ねる」と、マスクによる感染対策を約3年ぶりに転換した。医療機関の受診や高齢者施設の訪問、混雑した電車やバスに乗る時は着用を勧めている。
福井市のJR福井駅周辺では13日午前、マスクを着けて通勤通学する人が大半だった。福井市の60代会社員男性は「営業で得意先を回っているが、会社によって考え方が違うと思うのでマスクを着けていた方がスムーズ」。外している人はほんの一部にとどまり、同市の40代自営業男性は「楽だし快適。商談や飲食の機会は多いが、外して参加したい」と話した。
県は、新規感染者数の減少や病床使用率の低下を踏まえ、「感染拡大注意報」を13日に解除した。県独自の警報や注意報が全て解除されたのは昨年1月10日以来427日ぶり。
学校は4月1日からの緩和となるが、3月の卒業式はマスク着用をしないことを基本としている。