どん兵衛、「埼玉愛」が素晴らしいアレンジレシピ生み出す ベルク、コープデリも配布 日清の担当者が感動

アレンジレシピをPRする近松真由子さん=久喜市のコープ久喜店

 日清食品(東京都新宿区)は主力商品「日清のどん兵衛」の魅力をより多くの人に知ってもらおうと、PRやアレンジレシピの考案を行う大学生を毎年募集し、任命している。3回目となる今回は北海道と埼玉、北関東3県の1道4県から各1人ずつ「どん兵衛部長」を募集した。埼玉県内からは川越市の大学3年の近松真由子さんが選ばれ、学業と両立しながら活動に取り組んでいる。

 近松さんはもともと、行田市で生まれたが、一度県外へ引っ越し、小学生の時に再び県内へ戻ってきた。転校への不安があったが同級生らに優しく迎え入れてもらったことで「埼玉愛」が芽生え、県の魅力を発信したいとの思いから「どん兵衛部長」に応募した。

 就任後は、他県の学生らと共に日清食品社内やオンラインなどで研修を行い、1人一つずつアレンジレシピを考案。近松さんのレシピはあふれる埼玉愛から、加須市のB級グルメの肉みそうどんに着想を得たもので、その名も「彩の野菜たっぷり担々クリーミーどん兵衛」。汁はどん兵衛のつゆに豆乳とラー油を加え、鍋のように寒い日でも温まる味付けになっている。企画の担当者も「近松さんのレシピは汁にもアレンジを加えているのが素晴らしい」と太鼓判。

 2月20日にはコープ久喜店でPRを行い、来店客にアレンジレシピが書かれたチラシを配布。近松さんからレシピを受け取った久喜市在住の会社員鶴谷愛さん(34)は「カップ麺は手軽だが味が同じだと飽きてしまうので、アレンジできるとおいしく食べられる。子どもと一緒に調理したい」と話した。近松さんのアレンジレシピは県内のコープデリ、ベルクのどん兵衛売り場で3月まで配布されている。無くなり次第終了。

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