日光のG7閣僚会合、会場に「リッツ」選定 女性の経済的自立など議題に

閣議後会見で6月のG7閣僚会合について説明する小倉氏=14日午前、国会内

 小倉将信男女共同参画・女性活躍担当相は14日の閣議後会見で、6月に栃木県日光市で開かれる先進7カ国(G7)閣僚会合の会場を、奥日光のホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」に選定したと発表した。会合では女性の経済的自立などを議題にするとした。

 小倉氏は1月に同ホテルを視察しており「素晴らしい環境の中で充実した会合が開催できるよう、地元の皆さまと緊密に連携して準備を進めていく」と述べた。

 会合の議題には新型コロナウイルス禍で顕在化した課題の対応も挙げ、ドメスティックバイオレンス(DV)の増加や、家事・育児の女性への偏りなどを議論する方針。G7各国の関係閣僚との意見交換を踏まえ議題を設定したという。

 一方、市民グループから議論するよう求められていたLGBTQなど性的少数者への対応を巡っては、独立した議題にはしない方針を説明。昨年の閣僚会合の共同声明で性的少数者について触れたとした上で「多様な属性の人々が尊重される社会をつくることが重要。本年も市民社会の声を反映した議論を進める」と話した。

 会合のロゴマークも公表。県章、日光市章のカラーの緑と黄色を使い、6月下旬に開花を迎える同市の花・ニッコウキスゲをあしらった。花言葉の「心安らぐ人」「日々新たに」に、会合の成功とおもてなしの思いを込めたとした。

 

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