ディープ・パープル 名曲の超有名リフ誕生エピソード明かす 火災と警察が絡んでいた

英ロックバンド「ディープ・パープル」の名曲『スモーク・オン・ザ・ウォーター』のリフは、警察がドアを外からハンマーで叩いていた時に生まれたそうだ。

1971年、マザーズ・オブ・インベンションのコンサート中にファンが照明弾で会場に着火しスイスのモントルー・カジノが全焼。その後「とんでもない音量で」レコーディングをしていた同ロックバンドのところに警官が駆けつけドアを押し開けようとしたという。

ドラマーのイアン・ペイスがクラシック・ロック誌のインタビューでこう振り返っている。「防音設備もなく、夜中にレコーディングしていたんだ。とんでもない音量でね!」

そしてギタリストのリッチー・ブラックモアがこう続けた。「『スモーク・オン・ザ・ウォーター』をやっていたんだけど、その時そのリフを咄嗟に作ったんだ、イアン・ペイスと一緒にね。そしてロジャー・グローバー(ベーシスト)が入ってきた。僕たちが外の移動式ユニットに行ってそのテイクを聴き直していた時、ドアを叩く音がした。あまりの騒音に地元の警察が駆けつけてきたんだ。彼らが全てを止めさせようとしに来たってことは分かっていた。僕たちは、エンジニアのマーティン・バーチに言ったんだ。『1テイク出来るかな』ってね。警察は外からハンマーで叩き銃を出してきた。かなり敵対的だったよ」

更にマーティンがこう続けた。「夜中の2時頃だったから近所の人たちから苦情が来たんだ」「僕たちはすべてのドアに鍵をかけた。文字通り『ダ、ダ、ダ!バン、バン』ってところに『警察だ。警察だ』ってなって『あっち行け』って感じだった」「『ダ、ダ、ダ』ってね。だから警察が押し入ってきて追い出される前にトラックを完成させなければならなかったんだよ」

「敵対的」な状況の中で逃してしまったかもしれないリフを含む『スモーク・オン・ザ・ウォーター』は、同バンドの1972年のアルバム『マシン・ヘッド』からの大ヒット曲となった。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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