F1参入を目指すアンドレッティが技術部門の雇用を開始。元ルノーの技術責任者チェスターも参加へ

 伝えられるところでは、元ルノーのテクニカルディレクターであるニック・チェスターが、アンドレッティ・グローバルのF1プロジェクトに参加するという。

 2000年代半ばからルノーに長く在籍したチェスターは、チームがロータスに買収された際もエンストンにとどまり、ジェームズ・アリソンの後任としてチームのテクニカルディレクターを務めていた。2016年シーズンを前にチームがルノーに買い戻された際も、彼はチームに残っていた。

 チェスターはその後メルセデスのフォーミュラEチームに移籍し、昨シーズン末のマクラーレンによる買収までチームに留まった。

 2022年よりF1参入を進めているアンドレッティは、最近FIAに“関心表明”申請書を提出した。早ければ2025年にF1の11番目のチームになるための、公式手続きを開始したことになる。今年初め、F1参戦に向けてインディアナポリスに2億ドル(約267億円)をかけて新たな拠点の建設を始めたアンドレッティは、ゼネラルモーターズのキャデラックブランドとの提携を発表して、計画を強化した。

 そして複数のメディアの報道によると、アンドレッティは今月から勤務を開始すると見られるチェスターも含め、技術部門の主要な人材の雇用を開始しているという。アンドレッティはまた、チーフデザイナーとしてジョーダン、マノー、プロドライブでエンジニアリングディレクターを務めたジョン・マクキリアムを採用したとも伝えられている。さらに、ロータス/ルノーでチェスターの同僚だったジョン・トムリンソンが、アンドレッティの空力担当責任者に就任したという。

 アンドレッティは4月に関心表明書のフィードバックがあることを期待しているが、アンドレッティのF1参入についてのFIAによる最終判断は6月に通知される予定だ。

アンドレッティ・キャデラックがF1参戦の意向を表明

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