「地域コミュティの再構築を目指したい」越谷市議会議員 野口かずゆき氏インタビュー(PR)

埼玉県越谷市の市議会議員として活動している野口かずゆき(のぐち・かずゆき)さん。勤めていた民間企業を辞め、保育園や子ども食堂の運営、子ども達への無償学習支援を行ってきました。

有言実行の行動力を活かして、誰よりも当事者たちの声に耳を傾けながら、多くの社会課題と向き合ってきました。そんな野口さんに「今までの経歴や、政治家として実現したいこと」について話を伺いました。

誰よりも現場に立ち、現場の声に寄り添い続けた

選挙ドットコム編集部(以下、編集部):

政治家を目指したきっかけを教えてください。

野口かずゆきさん(以下、野口氏):

私自身、母子家庭で貧しい幼少期を過ごしたこともあり、子どもの貧困や虐待などの社会問題を解決したいという想いがありました。元々は民間企業に勤めていましたが、女性の働き方などに課題を感じ、脱サラして保育園の運営を行うことを決めたのです。

現場で様々な声を聞いていくなかで、子ども食堂や無償の学習支援の必要性を感じ、そのような活動をずっとしてきました。子どもの貧困が徐々に大きな社会問題となっていくなかでも、行政はなかなか目を向けてくれないという現実がありました。そのような歯痒い状況を打破するために自分自身が政治家になって世の中を変えていきたいと思うようになりました。

子どもだけでなく、高齢者も巻き込んだコミュニティづくりを

編集部:

長きにわたって子ども食堂を運営しているとお聞きしていますが、どのような苦労がありましたか?

野口氏:

子ども食堂の運営にあたって、一番重要なのが食材の確保です。持続的に食材が供給されるような仕組みづくりをしていく必要があります。そのために、近所の商店やスーパー、デパート、さらには家庭菜園をやっている方などにも声をかけ、食材の提供をお願いしていきました。集まった食材を調理して子ども達に食べてもらうのですが、高校生や大学生のボランティアスタッフだけでなく、近所のおばあちゃん・おじいちゃんを担い手にして運営をしていく方法に行き着いたのです。様々な世代の方が子ども食堂に集まることで、子ども達や高齢者の居場所を作り、そこで子ども達に向けた学習支援などを行ってきました。学習塾のような専門的な勉強を教えることはできませんが、小学校で習うような足し算や引き算、掛け算や割り算などの基本的な知識を学んでもらい、食後に歯を磨くなどの生活習慣などもそこで身につけてもらっています。

徐々に子ども食堂の認知度も上がり、子ども食堂をボランティアで始めてみようという人が増えましたが、当初そのうちの多くは運営がうまく行かずに潰れてしまうケースも多くありました。そうなってしまった時に、一番悲しむのはそこに通っていた子ども達です。そのような事態にならないよう、現在では持続的な運営ができる支援体制を整えています。

コロナで失われてしまった地域コミュニティを再構築する

編集部:

政治家として実現したいことは何ですか?

野口氏:

私が政治家として実現したいことは、地域コミュニティの再構築をすることです。新型コロナウイルスの影響もあり、地域の住民同士のコミュニケーションはさらに希薄になってしまいました。高齢者のコミュニティも途絶えてしまうことが多く、なかなかお会いできないないまま亡くなってしまった方もいました。そのような事態になってしまったことが本当に悲しく、涙を流したことが多々ありました。一人の政治家として、新型コロナウイルスの影響で崩れかけてしまった地域コミュティを再構築することを目指しています。

また、子ども子育てや虐待、貧困、独居、生活保護などのあらゆる分野にわたる社会問題を解決するためには縦割りの行政ではうまくいきません。これまでは福祉課や保育課、教育委員会などが縦割りになってしまっているような状態でした。政治家になってからの4年間でずっと訴え続けているポイントではありますが、行政が一丸となって、あらゆる担当部署が横連携をしながら取り組んでいく必要があると考えています。

編集部:

政治家としての実績について教えてください。

野口氏:

有言実行の行動力をキャッチコピーにして日々活動を行っていますが、政治家としての実績を3つほどご紹介します。

1つ目は、支援が必要な家庭における小学生への無償の学習塾を開設しました。これまでも無償の学習塾というのはあったのですが、中学生や高校生向けのものしかなく、小学生に向けた無償の学習塾の必要性を訴えてきました。

2つ目は、埼玉県と共同で県営住宅の空き部屋を活用した多世代型交流施設を開設し、この流れを拡充しました。この活動は議員になる少し前から動き出したプロジェクトでしたが、子どもだけでなく、高齢者や障害者の方など様々なバックグラウンドを持つ人たちが集まる居場所を作り上げました。

3つ目は、久伊豆神社秋祭りの文化財指定化に向けた調査を開始したことです。地域のお祭りを残すことは地域のコミュニティを残していくことに繋がると考えています。お祭りは地域の大人も子供も楽しみにしている行事でもあり、防災にも繋がる側面がありますので、今後も伝統文化の継承とお祭りの文化財指定に向けて活動を続けて参ります。

そのほかにも、障がい者など医療施設での虐待を通報する義務について、議員提出議案を全会派全議員の賛同を取り付け、国に提出し法制化しました。さらに、消えた年金を掘り起こす事業化や市内の交通安全対策、害獣駆除なども行いました。また、NPO法人 地域こども包括支援センターや埼玉県子ども食堂ネットワークを設立し、現在の埼玉県の子ども政策の礎を作ったと自負しております。

地域の皆さんに恩返しがしたい!

編集部:

座右の銘はありますか?また、普段はどんなことをされていますか?

野口氏:

座右の銘は「掛けた恩は水に流し、受けた恩は石に刻む」というものです。私は地域の皆さんに助けていただいて、今の自分があります。幼少期の貧しかった時に、近所に住んでいるおばちゃんに握ってもらったおにぎりの味は今でも忘れられません。政治家として、地域の皆さんに恩返しをすることが使命だと思っているので、これからも地域の皆さんのために尽力して参ります。

普段はボランティア活動に積極的に取り組んでおり、おもちゃの病院のドクターをしたり、一人暮らしの方の部屋の片付けやワクチン接種の送迎などをしています。地域の皆さんから頼みごとをされるのが嬉しくて、喜んで依頼を引き受けているような毎日です。

一緒に考え、一緒に行動していく社会へ

編集部:

最後に、メッセージをお願いします。

野口氏:

福祉の世界では誰か1人の100歩ではなく、100人の1歩の方が重要だと言われています。私一人が考えて行動を起こすのでは意味がなく、これからも地域のみなさんと一緒に考えて、一緒に行動していきたいです。また、新型コロナウイルスによって、地域の皆さんも私自身も様々な苦難を強いられてきました。この苦難を経験に変えて地域のみなさんと共に、これからの越谷市に活かして参ります。

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