「ちゃん付け」「スタイルいいね」 60代の男性教授をハラスメントで停職処分 広島市立大

広島市立大学は、男性の教授が複数の学生らに対して体型を揶揄(やゆ)したり「~ちゃん」付けで呼んだりしたことがハラスメントにあたるとして停職2か月の懲戒処分にしました。

処分を受けたのは、広島市安佐南区にある広島市立大学・芸術学部の60代の男性教授です。大学によりますと、この教授は2020年から2021年ごろ、女子学生に「スタイル、いいね」と声をかけるなど、見た目や体型を揶揄する発言をしたり、学生を「ちゃん付け」で呼んだりしたということで、セクシャル・ハラスメントにあたると認定しました。

ほかにも、学生を「おまえ」と呼ぶ。強い口調で注意や叱責をする。また、臨時で雇用した補助員に対して「君は雇用できない」などと伝えた行為が、アカデミック・ハラスメントやパワー・ハラスメントにあたるとしています。

複数の学生や卒業生から学内の相談室などに申し立てがあったということで、大学側が聞き取りを進めていました。

男性教授は、大学側に「事情がどうであれ、学生が不快と感じたことは反省している。今後は気を付けたい」と話したということです。

広島市立大学は、「2020年度にもハラスメントで教授を処分し、何がハラスメントにあたるか教職員も学んできたなかで誠に遺憾。近く全ての教職員に説明会を開くなどして再発防止に努めたい」としています。

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